第7話 ラブコメ「恋のインターチェンジ」

 今日は初デート♡


 青山でナンパされた彼氏の乗るB〇Wカブリオレ! 左ハンドルよ。


「どこか、行きたいところある?」


 彼は某K大の三年生、ショートヘアーの清潔感と育ちの良さが滲み出る。


「あなたにお任せします」


 今日は目いっぱいを醸し出す作戦。本当は田舎の女子大で、友達はズべばっかり。


「それじゃあ、鎌倉でもいこうかな」


「うん」


 車が走り出す。この加速感と屋根が無く頭の上を吹く風が、気持ち良すぎる。


 夢のようだわ、シンデレラになったみたい。


 私は目を閉じて、この後を想像する。


 あら、車が止まったわ!?


 サイドブレーキを踏んで、何やらゴソゴソしてる。


 私の胸元に彼の右腕が!











「君、右の窓口で高速料金払ってくれる?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ぴったり300文字の物語たち 古森史郎 @460-komori

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ