第6話 ホラー「拷問の結末?」

 暗い地下室、ジメジメした部屋。天井の隅々から水の雫が垂れる。


 部屋の中央、上半身裸の私は木の椅子の背もたれに両手を後ろで縛られて、うなだれている。


「もう、耐えられない。我慢の限界だ」


 両手両足の爪は剥がされ、全ての歯も抜かれた。高電圧の電気地獄も何とか耐える事が出来た。


 この後は私の体を切り刻む、耳か指か?


 扉の外の電気が点いた! 奴が来たぞ。


 キキキ―、バタン。


「もうそろそろ、しゃべったらどうだ。楽になるぞ」


 奴は中華包丁を持ってニヤニヤしてる、切られるのか!


 私の顔をひしゃげて薄笑いを浮かべる。


 機密をしゃべれば、国が破綻する。


 ええーい! 自殺しかない。


 私は思いっきり自分の舌を噛んだ。











 歯が無いから  死ねないの?


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