人間にしてみたらもう70歳を超える年齢の、作者様の飼っているチワワであるわびすけ君。
年齢のせいもあり、体の不調はあちこちに増え、それに伴い食事制限も厳しくなり、食欲も減退し……
そんなわびすけ君が、自分自身の日々を渋くダンディな口調で語る物語です。
生き物の命には、必ずいつか終わりがくる。太陽が輝くような若い時代を経て、日が傾き、次第に夕闇が迫る。
けれど——
少しずつ、これまであったものを手放さなければならないとしても……
傍にいるものたちの愛情に、包まれているならば。
たとえ、目に見えるものが手の中に何一つ残っていないとしても……
温かく寄り添ってくれる誰かがいるならば。
幸せだけは、間違いなくそこにある。
生きることの喜び、悲しみ。そして、「幸せ」というものの不思議。
短い文章の中に、それらの大切なものをぎゅっと詰め込んだ、切ないほどに温かな掌編です。
最近歳のせいか、思わず感傷的になっちまったぜ(本文からそのまま口調が移ってしまったという^^;)。
温かくてほのぼの。たくさんの愛情と思いやり。
だから笑って。
だから、とっても切なくて。
御作者様の代名詞、わびすけさん。彼のつぶやきが、胸の奥にほうと灯りを運んでくれる。そんな素敵な御作品。
静かな夜に、音を耳へ入れずに浸っていただきたい。そんな五分間を御作者様とわびすけさんと、そしてこちらをご覧になって下さる皆様と共有したい。おこたで、皆様の他愛のないお話を伺いながら。すぐそばで丸まっているわびすけさんを愛でながら。
そんなクリスマスを過ごしたいな、などと思わず感じてしまいました。
わびすけさん、大人ですから。切なさよりも、これからも、まだまだたくさん作ることのできる思い出を楽しみにしろよと思っていらっしゃるに違いない。さっそく御作者様や私達へ、素敵なクリスマスプレゼントを届けてくださいましたし♪
それでは、素敵な聖夜をご主人様とお過ごしくださいませ^^
……はっ!? 途中からワビスケさんへのメッセージになっとるΣ(・ω・ノ)ノ!