第3話 リンちゃんの想い

リンちゃんは考えます。

おとうさんと一緒に見た、いろいろな魔法少女。

みんな、強くて、可愛くて、リンちゃんのあこがれでした。


でも、ひとつ不満があります。

みんな、不幸なのです。

いえ、最後には幸せな子になる子もいますが、みんな魔法少女になって悩みます。


死んでしまった子もいます。


それが、大人というものなのかな?

そう考えると、おとうさんも、近所の子のパパさんたちも大抵、幸せそうな顔はしていません。

渋い顔をしています。

それが大人になるという事だとしたら、なんで大人になりたいと思うのでしょうか?



リンちゃんは、ちょっと想像してみました。

仲良しのみっちゃん、魔法少女になったら、とっても可愛くなると思いますが、不幸になって悲しむ顔を見たいとは思いません。

お母さんや、お父さんも、悲しむ顔を見たいとは思いません。

親戚のおねえさん。

去年、お正月の時に挨拶した時は、きれいな着物を着ていて、とっても素敵でした。

でも、やっぱり悩む顔を見たいとは思いません。


誰だろう?

魔法少女になって、かわいい衣装を着て、喜ぶ人、幸せになるような人。

そういう人にこそ、魔法少女になってほしい。


そして、お友達になりたいな。


そう、思ったから、目の前にいる存在に願ったのです。


「お友達を魔法少女にすることができるようになりたいな。」

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魔法少女リバース 余記 @yookee

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