寄せ集めパレード

松江 三世

十六夜

ここを抜けだせば

違う世界にいけるんだ

そう思い込んで

漕ぎだした船


そうカンタンに

外へ出られるはずもなくて

ただ独りここはドコだろう


逢いたいよ

逢いたいよ

ただ君に


もう一度だけ言葉を交わして


忘れても

忘れても

戻ってくるんだ


君の面影 あの日の月が


十六日目の

月はいざよう月だと

君がささやいた

あの日の夜は


あまりに遠く

僕はためらってしまったんだ

わからないナニをしたいのか


お願いだ

お願いだ

もう一度


君にはじめて会ってみたいんだ


今度こそ

今度こそ

間違えないから


つぶやくだけの僕は卑怯だ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る