第6話 次の日
お風呂に入った後、さくらの方はよっぽど疲れていたのか、すぐに眠りについた。
一応の安心感を作り出すことはできたのかわからないが同じベットで寝ている。
本当はゆっくり深夜番組でも見てから眠りにつくのが日課なのだが、さくらが自分の右手をがっちりとロックしているため、一緒に眠ることになった。
こんなに早く寝ることになるとは思わなかったので、時間が余った感じがとてもする。
「まあ仕方ないか、、、」
新しく寝食を共にする仲間とのこれからに期待1割と不安9割を乗せて眠りにつく。
次の日太陽が昇ると共にお互いが目を覚ました。
フリーランスとして自宅で仕事をするようになってから、仕事を始めるのは10時からと決めてはいるものの、起きる時間はバラバラである。
むしろ二度寝、三度寝は当たり前だったのだが、右手をロックしている少女も自分が一回起きると起きてしまうし、自分としても小さな子が起きているのにまた寝るのはバツが悪い。
ものすごくダメな大人に映ってしまうのは少なくとも最初は避けていきたい。
そのため、6時には起きて朝食を作ることになった。
朝はもともと食べたり食べなかったりまちまちなのだが、さくらが来てから気持ちがピシッとしているのと、しっかりしなければダメではないかと言う気持ちが芽吹いてきたのではなかろうか。
まあ、ごはんとみそ汁、目玉焼きにベーコンとオーソドックスな朝食を作り、一日が始まった。
さくらの方も好き嫌いせずにしっかり食べてくれたので一安心である。
昨日はバタバタして出来なかったことも多かった。
仕事も溜まってはいないし、若干の余裕はあるものの、だからと言ってしないわけにはいかない。
とりあえず車で30分ほど行ったところに実家があるので、相談をしにいくことはしたいし、できることなら力を借りたい。
そんな考えをまとめながら昨日は眠りについた。
まだおぼつかない箸の握りかたをしながらモグモグを食事をしているさくらに癒されながらそう考えるのであった。
「ちょっと出かけてみようか?」
「?」
まあそうなるか、、、
「近くに俺の親が住んでいるからいろいろと教えてもらおうと思っているんだ。俺もさくらみたいな子を預かるの初めてだからわからないことだらけだからさ。これから一緒に過ごしていくわけでいろいろと教えて貰いたいからね。さくらはどうする?家にいる?」
「!}
焦ったように箸を動かして食べ始め
「いく!! いっしょに」
「お!落ち着いて食べていいからね。ならゆっくり食べてからドライブにいこうか」
「うん!!!」
ゆっくりのんびりと前に進んでいこかな?
のんびり田舎で村づくり ともさん @tomosan7
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