第5話 お風呂タイム!
料理を作る過程で一瞬離れてお風呂の準備は行なっていた。
まぁ、洗ってはいたからスイッチを押すだけなんだがね!
ゆっくりと時間をかけて2人は食事を終え、今はお風呂に入る準備をしている。
流石にこんな小さい子を一人で慣れてもいない人の家のお風呂に入れるつもりはない。
下着や服に関しては一応持っていたバッグに入っていた。
もちろんこれからの足りない分に関しては後日買いに行く予定ではあるが、まぁ、1週間分はあるようだから問題はなさそうだ。
世界的有名格安ファッションメーカーが車で1時間ほど行ったところにあるからドライブがてら今度行こう。
とりあえず入浴剤を入れて準備をしてさくらの服を脱がしてあげる。
カレー効果か泣いた後の打ち解けた結果なのかは知らないが素直に体を預けてくれたのでやりやすい。
「さて、入ろうか?」
「うん!」
そう言って手を繋いで脱衣所からお風呂場に向かう。
さくらもしっかりと手を繋いでくれるので懐いてくれたと考えてもいいだろう。
お湯をかけてあげて体を洗う準備をする。
「男用のスポンジしか今ないんだー。ゆっくり洗う様にするけど痛かったら言ってね」
「あ、うん、、、」
痛かったらと言う言葉に反応したのか少しさくらのテンションが下がってしまった。
別に痛くするつもりは無いのだが、男用のスポンジは結構チクチクしているものが多い。
特に子供の肌にはよく無いかも知れないからと思い伝えたのだから良くない方に伝わってしまった様だ。
「大丈夫だよ。ゆっくりするからそこのイスに座ってね」
優しく諭してスポンジを泡だてた。
小さな子をお風呂に入れる経験など皆無ではあったが、しっかりとした良い子のようなのであまり苦労はしなかった。
まだ若干遠慮したやり取りはあったものの汚れをしっかりと落として綺麗になった。
「入ろうね」
「はい」
ゆっくりと湯船に浸かりながら心と体をリラックスさせていく。
「さくらもこれからこの家で生活していくことになると思う。まだまだ慣れないこともあるし俺も失敗してしまうこともあるだろうけどよろしくね」
「、、、よろしくおねがいします、、、」
「こちらこそよろしくね。さくらはお風呂に入るのは好きかな?」
言って思った
なんだその会話は!
「うん、、、すき、、、」
その後も取り留めの無い会話を繰り返しながら少しずつではあるがより良い関係の構築につながっていっているのではないかと思う。
女の子用のシャンプーとか買わないとなー
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