銀狼姫将軍はお義父さんと仲良くなりた過ぎて

作者 西紀貫之

100

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★★★ Excellent!!!

「戦争の災禍で引き裂かれた義理の親子が再会し、国の復興とともに絆を深めていく物語」。
そう聞けばいかにも感動的なストーリーで、涙が目頭に浮かんではこぼれるはずなのだけど。。

アレ、登場スル美少女ガ、端カラ端マデミーンナド変態ダヨ……?
え、しかも復興は「ついで」なのね。姫将軍がお義父さんと仲良くなるために四天王も奮闘するのね。

もう女の子たちがみな「個性豊かな変態」で、よくもまぁ変態をこうも書き分けたなぁと感心してしまいます!
そしてお義父さんも変態的に強いです。なんでもできます。なんでも。

というわけで物語の主旋律はラブコメ一直線なんですが、その一方で舞台設定はかなり緻密に作り上げられています。
復興のための錬金術、魔物たちの事情、社会のあり方、などなど。

しっかりした土台の上で繰り広げられるラブコメ!けっこうキワドイネタもございますので、攻めたい感じのラブコメ好きにオススメです!!

★★★ Excellent!!!

魔神軍との戦争。死線をともにした四天王と共に獣人国ケモフルールへ勝利を導いた、最強の銀狼姫将軍キャロライン。正に無双とも思える力を持つ苛烈な銀髪の美少女は、生き別れた育ての親に恋をしていた。

そして、ついにお父様と出会える――というところで、いつもの西紀ワールドが展開。感動の再開からスタートすると思いきや、まさか姫将軍が職権乱用の限りを尽くし、お父様とねんごろ(意味通り)の関係になろうと奮闘します。

国士無双の将軍という身分を隠し、ただただ一人の給仕として付き添いながら愛するお父様を何とかして手中に納めるべく、ラブコメに踵落としでもするかのような下ネタ混じりの奮闘劇を繰り広げます。


嬉ションとか何年ぶりかに見たぜ……どうなってんだ……


そんな事はつゆ知らず。錬金術師であるお父様は汚染された娘の国を救うため、身を粉にして戦後復興へと勤しみます。彼自身は真面目にやっているのにキャロライン含む他のキャラクターのコミカルなギャップがもうたまらない。

とにかくキャラクターが全員立っているのですぐに頭にイメージできて、その表情まで脳内再生余裕。さらにラブコメ主人公スキル全開のお父様は四天王(全員女性)を知らぬ間に落としているので修羅場必至。その過程も西紀節がストレートに頭をノックするので笑いが止まりませんでした。

その他を見てもこの作品はとにかく完成度が高い。世界背景もそのまま語れば重厚なファンタジーに置き換わるほどに緻密に作られています。だからこそ、キャラクターたちの奮闘が映えるのだなぁと思いました。

爆笑必至の「ラブコメに謝れ!」と叫びたくなる、しかしよくよく見るとしっかりと作られた王道ラブコメ。

これ、もしコミカライズされたらどうなっちまうんだろうか……と、心配する相変わらずの西紀貫之さん劇場でした。

★★★ Excellent!!!


 異世界から進行してきた魔神国を退けた獣人国ケモフルール最強の四天王。そしてその、四天王を束ねる伝説の銀狼姫将軍キャロライン。彼女は救国の英雄にして銀髪の美少女であるが、幼少時に親と引き離された悲しい過去を持つ。

 幼い彼女を十歳まで育ててくれた人間の父親。彼が戦後の獣人国に復興支援の錬金術師として派遣されることを聞いた銀狼姫将軍キャロラインは、狂喜する。

「お義父さまと、ねんごろ(暗喩)になるのだ!」

 ええーっ!

 獣っ娘との、父娘いちゃいちゃモフモフなラブコメかと思いきや、いきなり抜いた! 西紀氏伝家の宝刀、シモネタ! しかも本文手前の解説文で。

 目の前に獣●とか、近親相●とかの禁断の文字がちらつく。いや、血は繋がってないから近親ではないけど。

 ぼくは犬猫のたぐいは飼っていないので知らないのですが、きゃつ等は嬉しいと失禁いたすのでしょうか? いえ、深い意味はございません。ちょっと気になっただけです。

 とにかくキャロラインがお義父さん好き過ぎて暴走が甚だしい。それにつられるように、どんどん堕ちてゆく四天王(全員女性)たち。冷静にリポートしているメイド長。「そっちかぁー」と納得している女王フェンリ三世。個人的には卵のくだりが好きです。

 というような内容のお話なのであるが、本作、じつはファンタジーしても一本筋の通った物語になっている。戦争からの復興。破壊された自然と環境を元に戻すための戦い。破壊ではなく、再生の物語が丁寧に描かれ、再び戦禍を呼ぼうとする敵を殲滅したり、(エステしたり)、救済したりする。

 とくに、第二話クライマックスの、キャロラインの銀光メイド・キックから、「おとうちゃん」の辺りの展開は熱い。『噂の刑事トミー&マツ』を思い出したアルヨ!

 獣人国を描く世界観がきっちりしていて唸らされる一方、そのクオリティーで獣人たちの性癖まで… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

 参った。
 導入部やタグでの前振りから「変態ばかり出てくるんだろうなぁ」等と思いつつ、気軽に読み進めていたら……ド変態しかいなかった!(褒め言葉)

 しかも、こちらの予想を上回る変態が登場したかと思ったら、その次にまた新たな変態が波状攻撃のように出てくる出てくる。まるで底なしの変態沼! 

 けれども、それでいて筆者氏お得意の確かな戦闘描写やスピーディな展開は健在。
 純粋にバトルモノ小説としても面白く、それと変態描写とのギャップがまた癖になる(苦笑)。

 ごちそうさまでした。