第46話 ダンジョンを進む6


「下級悪魔が?」


「はい。アクレア帝国北部に出現したと」



アクレア王国からの支援要請が入った。



<パスロシステム君、本当なのかな>


<急に出現したようだよ。転移が使われたようだ。上級悪魔が送り出したのかな。そんな能力はなかったような・・・>



パスロシステム君でも不明な事なのか?


早く処理をした方がいいな。



「わかった。では援軍を出すよ」



転移で装甲車ごとアクレア帝国の北部へ行った。


この近くで魔物を従えた下級悪魔と討伐軍が戦っているらしい。


気配察知で場所を特定することができた。


今回同行しているのは召喚勇者のミナトとミチルとジュリだ。


ジュリには討伐隊の回復をお願いした。


ミナトとミチルには魔物の大群の処理をお願いした。


疲弊していたアクレア帝国の討伐軍を下がらせて魔物の処理を行う。


魔物に守られている下級悪魔の背後には対悪魔仕様のオートマタを配置し、逃亡を防ぐ。


1時間後、1000体の魔物の討伐をサクサクと行い下級悪魔のみが残った。


オートマタと私とミナトとミチルで下級悪魔を包囲した。


下級悪魔には浄化魔法が有効だ。


ここはミチルさんに浄化魔法を使ってもらうことにした。


うまくいかなかったら私が加勢するが大丈夫だろう。



「対悪魔浄化」



ミチルさんの聖魔法の浄化魔法はそれほど強力ではないが一発で下級悪魔を倒すことができた。


対悪魔浄化はこの間召喚勇者全員に対して訓練を行った魔法だ。


回復の方で活躍してもらっているジュリさんを抜かすとミチルさんが一番うまく習得したと思う。


他の召喚勇者も一発で完全に倒すことはできないが下級悪魔の力を弱めることはできる。



「うまくいきましたね」


「はい、おかげさまで」


「では戻りますか」



現場の対応はオートマタに任せて、ジュリさんも伴って鶯シティーに戻った。


朝7時に出発して9時に戻ってくることができた。


昼までは時間があるので今日もダンジョンに向かうことにした。



18階層は森で魔猿がいる。


これも冒険者ギルドではダンジョン以外で確認できていないと言っているが、魔物の森の奥にいるようだ。


速度の速い風系の攻撃魔法を複数打ち込んで倒した。


数が多いので少し大変だが問題はなかった。


ドロップは金貨だった。



ボス部屋はゴクウザルというのがボスでオーク1体とリザードマン1体と10体の魔猿だった。


ボスが弱いが魔法を使ってきた。


水魔法だけのようだ。


飛行魔法はないようだ。


きんと雲も出せないようだ。


武器として2mぐらいの棒を持っていたが長さは変わらいようだ。


孫悟空の真似なのかな?


まあ、難なく倒すことができた。


すごく弱かった。


宝箱は魔石と金の延べ棒が出てきた。



19階層は洞窟のミノタウロスだ。


皮膚は固いが私の作った上級の剣で一刀両断にできた。


魔法も火炎弾や氷矢で倒すことができる。


ドロップは牛肉だったので狩りまくってしまった。


気がついたら午後3時、ボス部屋に行かず急いで帰ったが仕事が滞ったので叱られました。


牛肉を大量に持ち帰ったのは喜ばれたよ。


明日の夕食は焼肉大会にすることになった。


また準備が大変だ。

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悪魔退治は異世界で TKSZ @TKSZ

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