能力を愛するのか、人を愛するのか、何故だか分からないこともあるだろう。人は人を見ようとするが、能力が先立つ。人は人を取る、能力を見る、その他に盲目となる。コピーはそんな感じですね。
テンポはややスローな印象で、バトルでミデアムまで加速し、どんどん引き込まれる。RPGにおいて、生産加工は軽視されがちですが、よく考えて見るととても大切ですね。そこが分かっているところが特筆される。スキルを割り振る時に、しまったと思うことがあります。
ぼっちだった僕は、集団無視されることがよく分かっています。既視感を感じます。
構成力が素晴らしく、尻上がりの物語なので、これからが凄く期待される。
最近は異世界における生産加工職人が流行となっておりますが、大まかに分類すれば今作もその一つでありましょう。しかし、これまでの生産加工は大抵が不遇職として罵られるのに対し、此方は当初から有能職として輝いている点が大きな違いであります。
そして主人公が直々に戦ったりするのではなく作業によってレベルアップするという特殊設定によって、無理な戦いをすることなく順当に成長していくという今までにないパターンに目から鱗が出ました。
また物語もポンポンと進んでいくのでストレスを感じることなくスラスラと読め、正にこれぞライトノベルというお手軽感がございます。
生産・加工系の異世界小説に興味をお持ちの方は、是非こちらの作品を一読してみてくださいませ!