第39話 意味
21時15分、
ドアを開け
「何……これ……ねぇ
すると
「心配しないで下さい、今皆んなは気絶しているだけで外傷はありません、死ぬ事は無いですよ」
「心配しないでって言われても……」
周りを見渡す
「……ねぇ
「お願いしたい事というのがその事です。
それを聞くと
「……ごめん、今ねどんなに魔力を使っても放たれた全ての式神兵と繋がる事出来ないの……それに探索なら
「それはもう何度も試しましたが、どの条件でも見つける事出来なかったんです。
なので
そう言うと
この時、
「
「
「大切な人、仲間を助けたいって思っているからですよ、これは全ての人間の心に染み付いて離れない感情……人間の使命みたいなものですかね?」
「……使命」
今、
「そうだね……人間は誰かのために命をかけて戦う馬鹿な種族だもんね!」
強張った
「……いつもの
「——ッ」
「
「止めないでね、
場所は変わり雨が強く降る中、滋賀第1支部から南部フェスタホテルに続く道路をフルフェイスヘルメットを被った
「支部にバイクが設備されていて助かったわね」
身体に押し寄せる風圧、荒々しく走る車体、後部座席に乗る
「おわっ! ヘルメットの中で会話出来るんですね……。
それにしても、先生……急いでいるのは分かっていますが、右手折れてるんですから無理してスリップとかしないで下さいよ」
「心配しなくても大丈夫よ、このくらい慣れてるから。
それから今ちょうどいいから移動中にえーと
「慣れてるって……凄いしか言葉見つからないですね……。
それと俺の力の事ですね、良いですよ何でも話します」
だが1つだけ違いがある、
「俺の能力は【白熱線】と呼んでいます、いわば白いレーザービームみたいなものですね」
「
「ですが、欠点がありまして……」
「勿論痛みはありますし、場所によっては死ぬ事だってあります。
まぁ生き返りはしますがそれは何日後かよくまだ分かって無いんですよ」
「本当に君達は呪われた身体って訳ね……っと氷のドームの入り口が見えてきたわね、ホテルまで後少しよ」
「あの氷も魔力で造られているんですね……」
するとホテルを囲む氷のドームの入り口から血で塗ったかのような真っ赤な符が飛び出し、
「何!」
『はぁ……はぁ……
異端なる白銀の後継者 れとると @retort
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