2章 2話~アケミと言う少女
次の世界を渡った後のやることは変わらなかった。いつも通りに私のベットで目が覚めて学校を通うそして、何時でも学校のクラスから虐めを受ける。ここで本来ならあの子がアケミが来て助けてくれる。でも、結局、来なかった。いや、あの子はあらゆる世界において何処にも存在しない。私が本来いた世界にだけアケミが存在していた。あのアケミがいた世界だけが私の唯一の居場所だった。アケミは何度でも私の側にいてくれる、守ってくれる。あの子がいれば私は幸せだった。でも、そんな幸せは長くは続かなかった。
ゾンビが現れてからミチベエに出会って私とアケミは魔法少女になった辛いときもあったけど何とかお互いに協力して生き延びてきた。こんな世界になってしまったけど私は幸せだったなのにアケミは死んでしまった。絶望した、何で?どうしてアケミが死ななければならないのどうしてスマホが壊れたら死んでしまうの?分からないよ。アケミがいない世界なんて私は生きる意味なんてないよ。私は死のうと思った。けど、怖かった。死にたくなかった。私は叫びながら必死に逃げたこの現実から。時々ゾンビと遭遇しては倒していく。そして、私は廃墟となった学校の屋上にいた。
「このシステム何か秘密がある、もしかしたらアケミを救えるかも知れない」
私はひたすらスマホを操作した。そして、見つけたアケミを救う方法をそれはもう一度魔法少女になる前にさかのぼることつまりタイムスリップするのだ。
しかし、そんなことが可能なのか、いや、魔法少女である私なら可能だ、そしてそれをやるにはポイントと宝珠が二個そしてスマホの設定を改造する。これでも私は機械に詳しい、ポイントで交換するもので魔法を覚えるのがあるけどそこにはタイムスリップがないなのでそれを私が作る。出来た、これでポイントで入手して最後の仕上げをする。勿論このあともポイントが必要だ最大で1万ポイント削る、あと宝珠で魔力を消費してゲートを開く。すると、みるみると体が光出して霧のように消えていく。
こうして、私は今度こそアケミを救う筈だった。なのに、そこにはアケミがいなかった。訳が分からず何時ものようにゾンビと戦いポイントと宝珠を貯めてタイムスリップしてその繰り返し何度も何度も何度も死ぬ思いをしながら徐々に魔法少女の真実を知りながらミチベエが本当はどういった目的で少女達を魔法少女にさせているのか分かっていった。しかし、私は、アケミの事だけを考えていた。
「ミチベエ!、貴方には随分と世話になったわ。今すぐにでも貴方を八つ裂きにしたいけどもうここには様はないわ。ここでお別れね」
「何を言っているのか分からないよ。仲間の分まで君は戦わなければいけない」
忌々しい、お前が何の目的で魔法少女にさせたのかはこの私が分かっている。何故なら何度も同じ事を繰り返したから。
「残念だけど私に仲間なんていないわ、所詮平気で私を裏切る奴等なんだもの。今まで協力していたのは理由があったからしたまでの事。でも、その準備は整ったわ」
「君は一体何をしようとしているんだい······まさか」
「じゃあ、私は行くわ」
そう言って少女はスマホを操作して上に手をつき出す。するとみるみると少女の体が光出して霧のように消えていく。
「私の仲間はあの子だけ、待ってて次こそ貴方を見つけて見せるから、アケミ」
こうして少女はこの世界から完全にいなくなった。
結局、ここにもアケミがいないのね、カナメはこちらに迫ってくるゾンビを鎌で切り裂いていく。もうここには要はない次の場所へ移動する。すると、後ろから声をかけられる。
「ねえ、これあんたがやったの?」
私はその声に振り向くと私と同じクラスの人がいた。こいつは私を虐めていたリーダー、名前はリン、どうしてこいつがここに、本来なら既にゾンビに襲われてゾンビの仲間入りになってしまう筈なのにこれは何処をやり直しても一緒の筈、もしかして、なんなからの形で彼女の未来が変わった?······だとしても、私には関係のない話、どうせすぐにゾンビに襲われておしまいだろう。私は無視して彼女から通りすぎる。
「ちょっと!無視するな!というかあんたカナメでしょ、一体なんなのその格好は」
「ついて来ないで」
「はあ?何を偉そうに、カナメのくせにまた虐められたいの」
こんな状況で私を虐める度胸があるなんてよっぽど暇らしい。しつこくついてくる私はスピードをあげる。
「ちょ、何よ、そのスピードは、あんた一体、待てよ!くそ、見失った」
彼女から遠ざけた私は学校の外に出る。外には勿論ゾンビがいる。だが、今の私は簡単に倒していく。もう一度ポイントと宝珠を貯めてタイムスリップするのだ。アケミがいる世界を何度でも探してやる。
アンデット・ザ・魔法少女 オール @39016239
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