こんな感じで連想してみました。

「めるあいびー?」
拙い発音でそう言った後、女は一瞬だけ目を見開いて、しかしそれを隠すようにすぐに下を向く。感情を隠すように、うっすらとほほ笑みがうかんだ。
話し続ける女。
メルの行方は知らないと、そう言いながらも女は時折強い目で射貫くように俺を見つめる。
美しい女だった。メルとは比べるべくもないけれど。
強い女だった。自分の運命を受けとめて、しかも折れない柔軟さがあった。
ここでどんな時を過ごしたのか……女も、そしてメルも。
女は語る。俺の知らないメルを。
メル・アイヴィー、俺の小鳥。
必ず見つける。そして今度こそ、俺の側から離さない。

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