※
@yoll
※
めがさめるとそこは
わたあめみたいなしろいもやに
つつまれていました。
からだはゆっくりと
まるでこのはのように
かぜにゆられ
ゆらりゆらりと
ゆっくりとどこかにむけておちているようでした。
やがてしろいもやをぬけると
そこにはいちめん
あおいせかいがひろがっていました。
ゆらり、ゆらり。
ときどきふくつよいかぜに
まるでこまのように
からだをくるくるとまわされることもありました。
でも
このあおいせかいのなかでひとりぼっち。
いくらくるくるとからだをまわしても
だれかにおこられることもありません。
ゆらり、ゆらり。くるくる。
ふとみあげると
しろいもやはずいぶんと
たかいところにみえます。
もう
あそこにもどることはできないでしょう。
すこしずつちかづいてくるあおいせかいは
ちかちか、きらきらとかがやき
まるでほしぞらのようです。
きがつけばさきほどまでのつよいかぜは
やんでいました。
ゆらり、ゆらり。
もう
めのまえまで
あおいせかいはちかづいています。
のばしたてが
あおいせかいにふれたとき
だれにもみられることのないはつゆきは
うみにとけてきえました。
※ @yoll
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