自分の記憶、思い出、感情、意識を図書館の本に見立てて読書する少女という設定が素敵です。綴られている物語もおもしろかったです。
「私だけにしか見えない図書館」という心惹かれるフレーズから、素敵で幻想的な風景が広がっていきます。本を読むこと、物語を想像することの根源的な幸福を、いま一度見つめ直していくようでした。図書館の構造と、物語の生まれ方についても、何か色々と想像を巡らせました。