『元異世界転移者だった課長のおじさん、人生二度目の異世界を駆け廻る』を拝読させて頂きました。
読みやすく、分かりやすいので……ずっと読めます。
物語にすぐに引き込まれます。引き込む力は……驚異的です!
主人公である、宗谷は、渋くて、かっこいい。適度に、かっこつけようとする。それがいい。彼の魅力は、誰よりも引き立っています。
二度目の異世界、転移。読んでいくと、宗谷の過去の話が、気になってきます。いつ、過去の冒険のことが語られるのか。昔の仲間は、いつ出てくるのか……現在と過去の物語が、重なって、最高の物語になっています。
素晴らしい作品、ありがとうございます。
ぜひ、皆様も、ご一読してみて下さい!
とにかく引き込まれます。
それはやはり、文章や描写に引っかかりを覚えず、くどすぎず、あっさりしすぎでもない絶妙な構成力によるものだと思います。
設定や人物像なども確かに大切ですが、累計ランキングを見てもわかる通り、良い作品は設定云々よりしっかりとした3つの要素が備わっています。
その上、自分はこの作品の、落ち着いているけれどいたずら心も持っていて、けれど反撃には弱めなおじさん主人公や、純粋さで無意識に反撃するメインヒロイン(?)が気に入ってしまったので☆5はつけたい気分です。
設定の面白さや今後の展開への期待は既に書かれている方がいたので、自分は作者さんの技量?についてレビューを書かせて頂きました。
良い作品に出会わせてくれた銀麦さんに感謝です。
勢いに任せて褒めちぎりましたが、あまりプレッシャーに感じず、作者さんの書きたいものを書き続けていただけると嬉しいです笑
頑張ってください!!
かつて仲間とともに世界を救い、そして帰還と社会復帰を果たした主人公。しかしひょんなことから、再び異世界の土を踏むことに。思うところあって、正体を隠して暮らそうとするも、不穏な影と過去の自分が、彼の行く手に立ちはだかる。
大人になって振り返れば、思わず頭を抱えたくなるような痛々しい言動、そしてファッション。しかしその姿は同時に英雄のそれであり、人々に愛され語り継がれるものであり。正体隠している手前、それに突っ込むわけにもいかず。
ときには敵に、ときには過去に打ちのめされ。内心は悶絶しつつも、しかし大人の余裕を取り繕って、紳士を演じ続けるかつての英雄。そんな彼の、ある意味切ない苦労と冒険の物語。
異世界物は得てして一人称で話が進みがちな傾向が多く、細かい状況説明も布石としての背景説明的文章がおざなりになりがちだか、この作品はその辺を確り踏まえた文章で昔ながらの王道表現の上質な読み物。
主人公が若かりし頃に神に召喚た世界に20年後、スッカリ落ち着いたオジサンに成った主人公が再び召喚された。
神が主人公を召喚した理由も解らず二度目の異世界。昔の知識と魔法を駆使しながら
降りかかる火の粉に飛び込んで行く。
自分なら絶対遠慮したい状況を、主人公は面倒臭がりなからも何処か楽しみなから巻き込まれている。実に魅力的な人物だ。
この先の展開が楽しみでならない。