実は私本当は、俗にいう『テンプレ小説』っていうんですかね、
例えば、
事故か何かで突然死んでしまった主人公が異世界に転生してウッハウハのハーレム展開ですとか、
最弱と思われた○○ってスキルが実はとんでもない大当たりで無双してやっぱりウッハウハのハーレム展開ですとか。
とにかくそういうのが苦手だったりしたんです。
だったんですけど、このカクヨムで、いやいや、大枠はテンプレかもしれないけど、そこから先は一味も二味も違うんだぜ……?という小説に運良く巡り合えているのです。
こちらの小説も、その中のひとつ!
もう大まかなストーリーはタイトルですべて語ってもらえているんですけど、もちろんそれだけじゃないわけです。
主人公以外のパーティーメンバー7人は全員女性ですけど、キャラ分けもばっちり出来ていますし、細かい設定もわかりやすい。そして何よりも面白い。さらにいえば、スライムが可愛い!これですよ。もうふにょんふにょん。
いまは1部が終了したところです。2部は3月スタートみたいですから、いまのうちに読んでおきましょう!
私(女子)の極めて個人的な見解ですが、男性向けラブコメにおけるテンプレの女の子って、自我のないロボットみたいだなって感じることがあるんですよね。
無条件に主人公に惚れるようにプログラミングされてるみたいで、主人公の対人スキルや女性への労りがどんなに疎かでも、女の子の方がやたらとスキンシップを迫ってくるようなところに不自然さを感じたりします。
確かな筆力を持った作者さまがテンプレの異世界ファンタジー、しかもハーレムものに挑戦するとのことで、本作もやはりテンプレどおりに苦もなくハーレムを築くのかな……と覗いてみたら、なかなかどうして、良い意味で裏切られました!
まず、主人公が、パーティメンバー(全員女)をきちんとケアできる、対女性スキルを人並みに持った男でした。
変な色眼鏡でメンバーを見ないから(多少好意を持った女の子はいるようですが)、メンバーとの信頼関係がきちんと築けているし、女の子ばかりのパーティでも変なギスギスドロドロがなく、非常にチームワークがいいです。
それぞれの個性と長所を認め合い、チームにとってなくてはならない存在として信頼する気持ちが表れていて好感がもてます。
第一部の今作は、各メンバーの召喚獣であるスライムが合体して戦うことでチートスキルを高め、パーティとしての高みへと上り詰めていくまでの物語でした。
彼らスライムサモナーズの絆が深まり、リーダーとしてのリョウの立ち位置も揺るぎないものになったところで、ハーレム形成の下地は整ったといえるでしょう。
第二部でいよいよハーレム形成に向けて、メンバー達の心の動きが加速していくと思われます。
彼らが立ち向かうべき脅威の存在も明らかになりそうですし、ますますスライム達が活躍することも必至。
そんなワクワクの展開を楽しむためにも、ぜひこの第一部を読んでスライムサモナーズを応援していきましょう!