主人公は目的の為にと割り切れる事が出来ずに二の足を踏み、我慢出来ずに色々と暴走して踏み込むと結局上手くいかない。
そんなすれ違いに多少はやきもきするも、そんな事は些細な事。
この作品は複数の楽しみ方が出来る作品です。
主人公の上手く行かなさににやけるもよし、主人公も（見た目は）可愛いのでその空回りっぷりを愛でるもよし、奴隷との純真さとの関係性を楽しむもよし。
ファンタジー作品ではあるけども、ほのぼののんびりしてるので、そこで和むの良いかもしれません。
完全空回り同士の掛け合いも有りますので、どの部分かは琴線に触れるかも。
卑屈で従順な（どこぞのサイズが）メロンの少女。内気で言葉足らずなヤンデレ（誤解）の猫の獣娘。
そして己の欲望に忠実でありながら、不遇にも悲願を成し遂げられないヘタレ（強調）エルフな主人公・ハロちゃん。中身♂。
そんな個性過多な登場人物たちの、多様な『可愛い』が織り成す、異世界ファンタジー×ラブコメディです。
度重なる勘違いにすれ違い、あらぬ方向へ暴走し収拾がつかなくなるハロちゃんたちの様は、かの有名な魔の三角海域『バミューダ・トライアングル』を彷彿とさせます。
たとえ荒波に揉まれようとも、どこぞを揉むことを諦めてはなりません。
たとえ何かが消え去る伝説を前にしようとも、煩悩を失ってはなりません。
がんばれハロちゃん、まけるなハロちゃん。
しかし（20話時点で）ハロちゃんにはまだ不穏な影有りとのこと。これは新たな波乱の予感です。様式美のようなタイトル回収、待った無し。
惨劇生み出すトライアングルは、死へと誘う四角関係――クアッドラングルへと昇華を遂げてしまうのでしょうか。
つよく生きてね、ハロちゃん。
今後の展開からも目が離せません。控えめに言って最高ですね。この作品は。