あとがき

 どうも。秀田ごんぞうです。


 いやぁ……「ビブリアンズ!」やっと完結できましたね~。長かったなぁ……。

 普段小説を書く時は、新人賞に応募要項を参考に大体のページ数とかを決めて書き始めることが多くて、小説サイトに投稿する時も、ほとんど完成状態のものを少しずつ手直ししながら投稿してました。


 週刊連載みたいな感じで、連載小説を投稿してみたいなーと安易に考えて執筆を始めたのが実はこの「ビブリアンズ!」という作品です。登場人物たちの大まかな設定や、ふわっとしたストーリーラインは考えていたけど、あとはなるようになる! という生来の楽天的な思考で始めちゃいました。まぁ連載を始めてみると、当初思っていたように原稿も進まないし、結局完結まですっごい時間がかかっちゃいました。途中、全然続きが投稿できない期間があったりと、読者の皆さんにはホントにご迷惑をおかげしちゃったなぁ、と。無事完結まで走りきれたのは、皆さんのおかげです。


 ビブリオバトルはこの小説を書くまで、言葉も聞いたことがなかったです。互いに本を薦め合うバトルってなんか面白そうだなと思って、調べるうちにあんな本を登場させたら楽しそうだな――なんて色々と想像を膨らませるのが楽しかったです。もっと登場させたいジャンルの本もありましたが、物語の尺的にカットせざるを得なかったのがちょっと残念です。

 さて、ここいらで登場人物たちのその後について、個人的な感想を踏まえつつちょっとばかし捕捉です。(本編にはそこまで関係ないかなと思ってカットした部分です。こーいうのちょっとやってみたかったなー……なんて)


 まずは主人公の高野くん。

 彼はなんていうか……メンドくさい奴でしたね。心にトラウマを負っているせいで、本来の自分を出せない彼の過去編はとにかく原稿が進みませんでした。ただ、時にボケたり時にツッコミに回ったりと、文芸部メンバーの中では比較的融通の利くキャラでしたね。

 なんだかんだで女子たちから好意的に思われている彼ですが、惹くほど鈍感でおバカなため、全く気付いていません。悲しきかな。本編終了後、涼の小説の添削を手伝ったりしてるみたいです。一ノ瀬ともすっかり読書仲間になってるみたいですね。


 続いて、鶴松先輩。

 頭の切れるクールでイケメンな先輩ですが、白石先輩とは犬猿の仲。彼が物語をぐいぐい引っ張っていくことが多く、作者的にも大変助かりました。雨宮とのわだかまりも解けて、たまに生徒会にも顔を出してるみたい。白石とは結構良い感じだけど、決して態度には出さない高レベルのツンデレ。本編終了後、文芸部に仮入部中の雨宮とは好みの本がことごとく合わないため、ビブリオバトルはいつも熱戦になってるみたいです。


 次は白石先輩。我らが愛する文芸部部長です。

 天真爛漫な彼女はいつも雰囲気を和らげてくれました。彼女がビブリオバトルで紹介する本だけは実在する小説でした。初期はビブリオバトルでわざわざ誰もが知ってる名作を紹介するヤツって設定だけでしたが、書き進めるうち他校の漫研部のアシスタントに呼ばれるほど絵が上手かったり、国語だけは鶴松を抜いて校内一位だったり色んな設定が加わりました。妙なところで勘が鋭い彼女は、悟の本心にも初めから気づいていたようです。

 本編終了後も部員を増やすべく、鶴松と口げんかしながらも熱心に勧誘活動を続けているみたい。喧嘩するほど仲がいいとも言いますからね。


 続いて、高野の親友にしてオタクの中のオタク。オタキングこと久方くん。

 彼は入学当初から高野の隠れオタクぶりに気づいており、同志だと思っていたみたいです。作中で登場した白城野の谷川さんとは萌えに関する価値観の相違から仲たがいしてますが、互いに一流のオタクとして認めてはいるみたい。彼は高野だけでなく鳴瀬さんもオタク道に引き込もうと頑張ってるみたい。


 そして、文芸部メンバーではあまりに異質な鳴瀬さん。

 彼女はただの委員長キャラだったのですが、いつの間にか忍者の末裔で超人的な能力を持つ作中最強キャラに変貌していました。作品が完成できたのも実は彼女の力が大きいです。本編終了後は高野に猛アタックを続けていますが、鈍感な彼はまるで気づいていない。悲しきかな。


 高野の幼馴染の涼。彼女もなんていうか……トラウマがあるだけに動かしにくかったキャラクターです。本編終了後はちょっとずつ小説を書き始めて、高野や一ノ瀬に読んでもらっています。次は新人賞に投稿するのが目標みたい。高野のことは幼馴染として大切に思ってるけど、恋愛感情はあまりない……と本人は思ってるみたいですが、はたして。


 いざ書き出してみると、個性的な奴らばっかりですね。

 まあそんな奴らだからこそ、ビブリオバトルのシーンは書いていてとても楽しかったです。白石が紹介した本以外は全部、創作なので本屋さんに行っても売ってません(笑)。

 ちゃんと書いたら結構面白そうなのもあったので、いつか投稿してみようかな。


 高野たちのビブリオバトル物語はこれでひとまず終了です。ただ、本編に入れられなかった話やその後の展開なんかも考えてはいるので、そのうちサイドストーリーみたいに短編形式で投稿するかもしれません。その時はまた読んでもらえると嬉しいです。


 長くなりましたが、何はともあれ無事完結! この小説でビブリオバトルに興味を持ってくれた方もいたみたいで、とっても嬉しいです。定期的に図書館や文化祭などでイベントも行われてるみたいなので、興味がある方はぜひ行ってみてください。

 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!


   秀田ごんぞう

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ビブリアンズ! 秀田ごんぞう @syuta_gonzo

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