大正時代、妖怪、これだけでも個人的に非常に惹かれるのですが、この作品の魅力はそういった要素だけではありません。
台詞回しや描写が巧みで、特に敵の底知れなさの表現が秀逸です。地の文だけでなく、登場人物の言葉からもそれが伝わってきて、戦闘のないシーンでも緊張感が完全になくなることはありません。
文章の端々に大正を感じさせる言葉が散りばめられていて、大正の街並みをはっきり想像することができます。
そしてキャラクターも非常に魅力的です。
男装の麗人や、真っ直ぐで純粋な少年が好きな方には、特におすすめできます。
武雄君が話すたびに微笑ましく見てしまうのは自分だけでしょうか…
とにかく続きが気になる作品ですので、今後も追いかけたいと思います。
同じような方が一人でも増えますように!