僕を捨てないで。

凱蘭

僕らの一握りは

 ボクは小学生。


 今、家の外には先生と、ボクのお母さんとお父さんがいます。


 ボクは、先生に投げられた。


「困りますよ、奥さん~!」


 ボクは、お母さんにキャッチされる。


「もう、嫌よ。ほら、お父さん」


 そう言って、お父さん目掛けて投げられた。


 お父さんの顔はとっても嫌そうだ。


「やめてよ、面倒なんだから」


 お母さんに投げ返す。


「もう!先生が何とかしてください!」


 先生は、ボクのことを取ってはくれなかった。


 バタン。


 ボクは地面に転がる、転がる。


 止まった所は地面。


 誰もボクらを守ってくれはしない。


 ボク、いらない子なのかな。


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僕を捨てないで。 凱蘭 @gailan

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