第7話

07


警備班に使わせる攻撃専用の魔法の杖を届け、使い方を教え、自分の部屋に到着した俺だがなにしよう。暇で仕方がない。そんな時に、

「入ります。マスター」

凛とした声がドアの前から聞こえたので、「どうぞ」と答えた。ドアを開き入って来たのは、ロング銀髪のCカップ位の胸の鎧を着た娘だった。

「わたくしは人狼族のキナシと申します。今後、マスターの護衛を勤めさせてもらいます。」

「キナシですか?これからよろしくお願いいたします♪」

「早速ですがマスターの書類仕事をお手伝いさせて頂きます。」

「暇だからこれするからいいよ。気持ちだけで十分だよ」

このセリフは前世でもよく言ったものだ。懐かしいなぁ~………

しかしキナシの尻尾が悲しそうに垂れ下がっていて、なんか可哀想だな。ここは何かしてもらおう。

「肩揉みしてくれない?」

肩揉みを頼んだら真顔で「喜んで」って言われたけど、キナシの尻尾が表情と合ってないけど、犬みたいにフリフリしてるから喜んでるのか?

肩揉みを初めてくれたが、中々上手い。あ~~、そこそこ。そのツボは痛気持ちいい。Qカップ位の胸があると肩がカチカチに硬くなるから毎日してもおうっと。

「上手だね」

「ありがとうございます」

「コツとかあるの?」

「特に無いですが、書に書いてあったので……」

この子は予習してくるみたいだし、主人に従順なのかな?

しばらく肩揉みしてもらって、書類仕事も少ししてもらった。お陰さまで早く終わった。さてなにしよう……

暇だしゲーム作るか?

「チェスしない?」

「チェスとはなんですか?」

「う~ん。私の考えたゲーム?」

「ぜひやりましょう」

「ちょっと待ってね。作るから…」

そう言って木の板と石を何個か持って来て、チェスをイメージしたら出来てた。ひょっとしてSS級になるとイメージだけで魔法が使えるのでは?

う~ん謎だ。

「これがチェスですか?」

考え事をしていたら、キナシが質問してきた。

「うん?あっ!そうだよ」

「ルールを教えてください」

「いいよ」

ルールを知らないのでは出来ない。とりあえず俺は一から十まで教えた。キナシはわかったみたいで、早くやりたそうにしている。

「こっちが先攻ね」

こんな感じで俺から始まった。

結果は言うまでもなく、俺が勝った。嬉しい様な悲しい様な複雑な気持ちでいっぱいだった。


その後も何回かしたが俺の連勝だ。面白くないので最後のゲームで賭けをした。賭けの内容は俺が勝ったら尻尾を触らせてもらう。負けたら俺の胸を触っていい事にした。しかしキナシは負けたので、尻尾を触らせてもらった。尻尾はいつもブラッシングをしているためかモフモフしていて気持ちよかった。

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異世界に転生したら風俗商会の女主になっていた!? 墜ちた勇者 @otitayusya

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