短い中で小説らしい世界の転換があります

主人公は葬儀社につとめる女性。
愛想がないと思われ、自覚もしています。
モテ期がきているのか、三人の男性と付き合っているけれど
幸せを感じられません。
まわりで働いている人は重荷を背負って大変そう、でも充実してそう。
むしろうらやましいくらい。

そんな状況の中、聖夜の通夜があります。
かつての恩師が亡くなったのです。
ライバルの葬儀社での通夜に出席、業界人の目で観察します。
葬儀を執り行う僧侶は、主人公がクレーマー住職と思っている
既知の僧でした。

主人公が小説の中で変化し、世界の見方、生き方も変える。
短い小説の中で鮮やかなお手並みでございました。

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