あとがき

 この作品はオリジナルですが、次の作品の影響を強く受けています。

 2015年のアニメ、『プラスティック・メモリーズ』は、私がアンドロイド美少女の小説を書く直接のきっかけになった作品です。私がどれだけこの作品を意識して書いているかは見たことがある方にはすぐ気づいてもらえると思います。

 2018年のアニメ、『BEATLESS』は、常時ネット接続しているというアンドロイドの設定の元となりました。

 これらの作品をベースに考えを進めて、結局のところ、「人の形をしたスマートフォン」に設定が落ち着きました。

 映画『ブレードランナー』と原作のP・K・ディック:『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』もある程度意識しています。

 瞳で指紋認証というアイデアはタカハシマコ:『(ニコ)』という漫画が元です。この漫画も一応アンドロイドものです。

 既婚男子が妙齢の女性(に見えるもの)と過ごすという点で、田山花袋:『蒲団』も読み直しました。また、最終話をまとめるにあたり、2014年のアニメ、『一週間フレンズ。』の最終話も見直しました。これらは直接は真似ていませんが、好きな作品であり、これらに近くありたいという気持ちはあります。

 「私小説」とタグを付けているように、「ぼく」は自分自身とあまり変わらない人物像を設定しています。そして、ワモリさんと出かける場所は基本的に、自分が出かけた場所をモデルにしています。

 全12話を描き終えてから、1話のトーンがその後と大きく違うことが気になり、改めて取材に行って1話を大幅に書き換えました。

 今後の修正は誤字や設定の矛盾の対応等の微調整になる見込みです。

 二ヶ月で五万字の小説を書き上げるとは自分でも思っていませんでした。力を与えてくれた全てのものに感謝です。


2018年11月24日 春沢P

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