建築を身近にする面白さと暖かいキャラ達が素敵!

とりあえずまず、続編を心から希望します!!
本編を文庫本で読み、もちろん最後は綺麗にまとまっているのですが、もう、これからも二人が欠陥案件を解決してゆくのを見ていたい気持ちでいっぱいです。
文庫本の最後は思わず泣きました…私が涙もろいというのもありますが…出てくるキャラクターも不思議な暖かさというか、好きになってしまいます。

建築という名にすると一般の方からは遠く感じてしまうかもですが、ほんとうは生活にいちばん近いもので、そして不思議に溢れているので、その面白さを伝えるよいキッカケになるのではと思います!
紛れ込むちょっとしたオカルトネタや美術建築ネタも、ドキドキやわくわくのエッセンスとしてよい塩梅で、もりもり楽しめます。もちろん、美術や建築ネタが増えても減っても、また違った面白さがあると思いますが!

複雑怪奇で想像もつかないようなトリックを求める人には物足りないカモしれませんが、この小説の面白さは、わたしにとってはそこではないのです!トリックはもちろん面白いですが、なんとなくトリックが思いついたとしても、それがどう作用して、そしてキャラクターたちがどう動くのか、それが楽しいです。見たことの無いフランス料理より、いつもの材料で作るオムライスの美味しさ、みたいなかんじです!伝わるかな…(笑)

キュートな大工とヘタレ?建築士のミステリ、オススメです!!