クジ運のいい男

第1話

春・・・

新生活の始まりとあり、準備をした。

近くの商店街で買い物をした。

かなりの量を買った。

重い・・・

持ちづらい・・・

年度末セールで、福引をやっていた。

福引券が、たくさんある。

荷物を下ろして数えてみる。

(えーと、５枚か・・・)

ちなみに、補助券はない・・

近くで福引所があり、ガラポンが置いてある。

ガラポン、ガラガラとまわして、出てきた玉の色で景品が決まる。

あの抽選機・・・

僕はクジ運がいい。

これまで、欲しい物は全て、クジでゲットした・・・。

軽い気持ちで、福引所に向かった。

係の人に福引券を渡す。

「５枚ですね。では、５回どうぞ」

係の人は、あからさまな作り笑顔で言う・・・

１回目

ガラガラ

コトン

赤い玉

外れ

「残念、ポケットティッシュをどうぞ」

２回目

ガラガラ

コトン

赤い玉

外れ

「残念、ポケットティッシュをどうぞ」

３回目

ガラガラ

コトン

赤い玉

外れ

「残念、ポケットティッシュをどうぞ」

４回目

ガラガラ

コトン

赤い玉

外れ

「残念、ポケットティッシュをどうぞ」

５回目

ガラガラ

コトン

青い玉

あれ・・・青い玉はなんだ？

ガランガラン

係の人が鐘を鳴らす。

「おめでとうございます。当たりです」

周囲の眼が、こちらに向く

何が当たった？、福引所の張り紙を見る・・・

「ティッシュ５箱プレゼントです。」

やはり僕は、運がいい・・・

欲しい物は、全てクジでゲットする・・・

「さあ、花粉よ！来るなら来い。

俺は最強のアイテムをゲットした。

もう、怖くない」