このレビューのタイトルがズバッと当てはまる優しいお話です。
そう、彼らは言葉こそ話しませんが、わかるんです。
人の心にそっと寄りそい、気持ちをやわらげてくれるんです。
名前があだ名へと変化していくのも、愛情が深まっていく証拠ですね。
ゆえに彼らも理解して、より深く愛情を返してくれるのでしょう。
猫スキーさんならわかると思います。
ただそこにいるだけでしあわせな気持ちになれること。
名前をあげた子がそこにいてくれるだけで特別がんばれること。

もしも今、あなたがとてもつらい境遇にいたなら、どうぞこの話を手にとっていただきたい。
やさしい文章、お話が、きっとあなたに寄り添ってくれると思うから――

猫は人の心が分かる気がする。寂しい時にそっと寄り添う。だからといって馴々しく触ろうとしようものなら、するりと逃げてしまう。そこがまた猫のいいところ。

ナマエにニックネーム。
特別に思ってしまう存在。
美しく宝石のような瞳。

ああ〜猫を好きになってしまった人の運命。(脱線)

千世さんの文章にグッと引き寄せられ読み終える頃には胸の奥に何かが温かく残りました。本当に素敵でした。


ありがとうございました。