地に足の着いた冒険譚。細かな描写も楽しい

三章途中までを読んでのレビューです。
変わり者の魔術師スイールがあるときエゼルという名の子供を拾い、孤児院に預けます。序盤は孤児院に預けた子供に魔術や剣術を教え込んだり冒険を教えたりといった成長物語。やがてはエゼル、同じ孤児院で育ったヒルダ、スイール、ベテラン冒険者のヴルフの4人で世界を見る旅へ・・・と続いていきます。
4人ともかなりの手練という設定ですが、いわゆるチート的なものではなさそうです。孤児院での子供時代の描写や、旅の中での食事や風景の描写も丁寧で、落ち着いた冒険譚を楽しみたいときにぜひ。