魔術師と冒険と旅路の狂詩曲 ~~魔術師が行く気ままで不可思議な放遊録~~

遊爆民/Writer Smith

プロローグ

プロローグ とある魔術師の流れ着く先で【改訂版1-改】

2018/12/04 プロローグ追加

2019/05/22 サブタイトル変更

2019/05/30 冒頭に文章追加 ちょっと伸びて6千字後半になってしまいました。

2019/08/25 前書きに注意を追加

2019/10/04 後書きに文章追加、本文ちょっと修正(最後の一行)

2019/10/08 前書きをちょっと修正&追加

2020/01/21 本文の書き出しを変更(年号を追加)


序章を前に持ってきていましたが、書いている内に初めに持ってくるべき文章ではないと思い削除しました。その代わりにプロローグとして一つ話を置きました。

題名の魔術師が街に訪れる、そこがプロローグとなります。


<<注意>>

物語にはチートは出て来ません。

魔法は何でもできる訳ではありません。

飛行もしません。転移?それは何でしょう。

街と街の移動は徒歩、もしくは馬車です。たまに船が出てきます。

剣も折れます。怪我してもすぐには治りません。ですが、魔法を行使することである程度の時間短縮は出来ます。

死んだらそれっきりです。


そんな訳で、お笑いがちりばめられた、スカッとした小説ではありません。

むしろ、重々しい雰囲気になる可能性があります(表現も勉強中です)


プロローグから読むのははちょっと……と思うのでしたら、第九章を先にお読みいただけると、後のストーリーにはその2が関係するだけで、気軽に読めると思います。


ちょっとでも気になったらをお願いします。




     ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 統一暦五六三〇年。

 帝国と称する覇権国家の中心、帝都にそびえ立つ王城の一角。

 美麗な衣装を身に纏った者と数歩後ろで跪く執事の二人の姿が見える。


「はっはっは!ついに手に入れたぞ!」

「おめでとうございます。皇帝陛下」


 暗がりの中、あかく不気味に輝きを放つ巨大な宝石の前で皇帝陛下と呼ばれた男が高らかに笑い声をあげていた。念願だったその宝石を手に入れ、何時にも真重ご機嫌であった。


「さて、こいつがあれば、地上など我の下に平伏ひれふす事になるであろう」

「はい、その通りでございます」


 皇帝は世界を我が物とするための最終兵器をその手に収め、各国を武力で脅し併呑するつもりなのだ。その為に幾多もの計略を用いて来たのだ。


「早速、お前の力を見せて貰おうか?」


 皇帝は巨大な宝石に歩み寄ると手を伸ばし、自らの魔力を宝石と繋げる。


「ん?なんだ、何が起こった?」


 魔力で宝石と繋げると、その力を用いてとある都市を壊滅させようと魔法を発動させようとした。だが、その願いは叶わずに皇帝の体から魔力が徐々に奪われ始める。


「皇帝陛下、いかが……う、うぅ。こ、これは、いったい」


 側付きの男も同じように魔力が奪われ始め、体から力が抜け始める。その力にあらがう事も出来ずに二人は片膝を着き肩で息をし始めた。

 そして、己の手に視線を落とすと、あんなに瑞々しかった手が、年を取ったかのようにしわしわに成り果てていた。


 顔を起こして巨大な宝石を見れば、自らとつながる黒い腕のようなものが見えたのである。


『さて、神の前にひざまずく気分はどうかな?』


 皇帝の頭の中へ何者かの声が響き渡る。いったい何処からかと考えるが、答えは一つしかなかった。目の前にある物言わぬ朱い宝石が話しかけていたのだ。


「か、神だと。神は地上を支配する我だけで充分だ。お前など我の道具となればよいのだ!」

『愚かなり。自我を得て、この世の理を理解した私に意見するなど愚か者のすることぞ』


 朱い宝石はさらに力を強め、皇帝の力を奪って行く。彼の横で側付きの男が力を吸われ”バタン”と倒れ、ピクリとも動かなくなった。

 そして、皇帝も朱い宝石に抗う事も出来ずに徐々に力が抜けて行き、床へとへばり着いた。


『さて、神の力を見せてやろうぞ。その目に焼き付けられることを幸せに思いながら地獄へと旅立つがよい』


 朱い宝石からの言葉が途切れると、辺り一面を強烈な朱い光が包み込んで行った。目の前が朱く染まっていくと、彼の意識はそれで途切れたのである。




    ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 人々の行き過ぎた魔法の使用が神の怒りに触れ地上が滅び、その記憶も今や神話としてしか残らず、心の奥底に神の怒りにだけは触れるまいと刻み込まれてすでに数千年の時が経つ世界。それでも地上を取り戻した人々は再び文明を築き、平和を享受していた。

 ただ、魔法は衰退し、生活の為と人を少し傷つけるだけが出来るだけになっていた。


 グレンゴリア大陸の西に位置する大国、トルニア王国のさらに西の辺境にある防壁を持った街、ブール。辺境とは言え防壁を携えたこの街は王族の居城は無いがそれなりに人口を有し、辺境とは思えない程の発展をしていた。


 秋も深まり畑には刈り取りを終え、後は肥料とされる麦藁が無造作に広げられる光景を後ろにブールの街から十分ほど離れた数件の集落の中で、誰も買い手が付かなければ今年中に取り壊そうとしていた一軒のあばら家に脚を踏み入れる男がいた。


「ここ……、ですかね?」


 深い緑色の外套を羽織り、フードを深々と被り目線を見せずにいた。そして、貰った鍵でドアを開け、あばら家に一歩足を踏み入れるのだが、途端に目の前がもうもうと白っぽく視界を奪われるとゴホゴホと咳込み涙目になる。


「随分と空き家だったのですね。それでも……家はしっかりとしてそうですし、掃除をすれば十分……ですかね。でも外装は少し直さなければなりませんか」


 数日前にこの家と隣接する猫の額ほどの畑を格安で購入し、最初の一歩踏み入れただけで、このあばら家を気に入ったようである、埃まみれであったが。

 埃を立てないようにゆっくりと中に入ると間取りを確認し、満足気な顔をする。備え付けの家具も少しは置いてあり、最低限の生活用具のみで事足りそうであった。


「埃っぽいけど、荷物を入れてしまいましょう」


 埃を少しでも家の外に出そうと窓を開けてから、あばら家の外の荷車に積まれたいくつかの塊を無造作に運び入れる。大切に運んできたのだが、壊れ物ではないのである程度は乱暴に扱っても破損の心配はない。とは言え、大切にしているだけあり、放り投げる事はしていない。


「こんなもんでしょうね」


 まだ日は高く買い物をするにも時間はあると、しっかりと戸締りをして荷車を引きつつブールの街へと向おうと考えたのである。用意のため、肩から少し大きめの鞄を斜に掛けると、鞄の中からガシャンとガラスがぶつかる音が聞こえて来る。


「お金を稼ぐために営業しなくてはいけないですからね」


 誰に話すでもないが、自らに言い聞かせる様に呟く。とは言え、生活するだけであればお金に困る事は無いが浪費する訳にもいかず、また、ブラブラと遊び歩くだけでの放蕩人と間違われるのも嫌だとも思うのだ。


 そして男は、空になった荷車に一本の杖を乗せると横棒を押し、近くの街、ブールへと足を向けるのだ。




「おう、身分証を見せてくれ」


 ブールの街の南の門には数人の衛兵が仕事をしている。その中でも間もなく五十歳になりそうで、ニコニコと笑顔を絶やさない衛兵から身分証を提示してくれと話される。

 身分証はこのトルニア王国に住む人は大体が所有しており、国境のないこの辺では誰もが持ち合わせている。この街に来たばかりの事の男は初顔だと少しばかり警戒されたようだ。


「はい、これで宜しいですか?」


 渡された身分証をまじまじと見ると、偽造などではないとわかり返される。


「スイールって言うのか。この辺じゃ見ない顔だな」


 警戒心は解かれた様で地元民に接する様に話しかける衛兵。


「ええ、数日前に来たばかりです。ここから少し離れた所に家を買ったので、買い物に街に来たんですよ」


 身分証を懐に仕舞うと空の荷車を指し大きな買い物だと身振り手振りを交えて説明する。


「そうかそうか、買い物ならこの通りをまっすぐでだいたい揃うぞ」

「ありがとうございます。ところで薬とかを買い取ってくれそうな場所ってありませんか?」


 鞄の中から傷薬や栄養剤などのサンプルの小瓶を数本取り出し衛兵に渡す。栄養剤は綺麗な青色の液体が少量入っているだけであったが、あまり見た事の無いその薬に疑いの目を向けるのだが、目の前の男が自信満々な顔をして渡してくるので、一応貰っておこうかと懐に入れ、薬を買ってくれそうな場所を思い出すのであった。


「それなら、教会はどうかな?街の中央付近にある孤児院を運営してるから丁度良いだろう」


 治療院などもあるのだが、個人が作る薬を買ってくれる場所など無さそうだが、人助けをしている教会ならあり得るだろうと衛兵は伝える。買ってくれるかどうかは教会が判断するだろう、と。


「大変助かります。失礼ですが、お名前をお聞かせ願えますか?」

「儂はオットーって言うんじゃ。よろしくな」


 スイールはオットーにお礼を言うとブールの中へと入って行った。

 先ずは、と街の中央部へと向かう道沿いにある雑貨屋やふとん店など様々なお店に入り、清掃道具、調理道具、寝具等を購入し引いている荷車へと雑然と入れて行った。こんなもの誰が盗むのかと思う様な物まで荷車に押し込めるものだから、ガラクタを運ぶ廃品業者かと思われそうだとスイールは苦笑いをするのであった。


 そして、太陽が少し傾き始めたころ、街の中央部にある目的地へとたどり着いた。

 カラフルなステンドグラスが何枚もはめ込まれた窓に、レンガ造りで頑丈そうな教会である。今の時間は誰もいないらしく、教会の中からは祈りをささげる声も懺悔をする声も全く聞こえてこなかった。


 引いていた荷車を入り口の前に停め杖を手に取ると、教会の中へと何の構いも無しに無造作にドアを開け一歩踏み入れる。


「なんだいなんだい。もう礼拝の時間は終わりだよ」


 威勢が良いが少しだけけだるそうに答える女性の声が礼拝堂に響き渡る。声質からして年配のシスターの様だが、スイールからは見えない場所から発されてる。声を想像する姿を見つける事は出来ないでいたが、ひょいと気配を消してスイールの横へと現れた。

 個人的な祈りはともかく、神父やシスターが壇上で祈りを捧げる時間はもう終わったと言いたいらしい。用が無いなら早く帰りなと暗に告げているのであろう。


「いえ、祈る神もいませんから、それはありませんよ」

「それじゃぁ、アンタは何しに来たんだい?怪我をしている様には見えないね」


 祈りを捧げないとなれば怪我でも治して欲しいのかとシスターが下から上からじっくりとスイールを舐める様に見るがそうでもなさそうだと怪訝そうな顔をする。祈る訳でも無ければ寄付って事も無さそうだし、とさらに不機嫌になる。


「この街に越してきたスイールと言います。仕事は今のところ薬師でもやろうかと考えてまして」


 ゴソゴソと鞄の中から幾つかの小さな小瓶を取り出すとシスターへと手渡す。門を守るオットーに渡した物と同じ綺麗な青い色をした栄養剤と軟膏状にした傷薬であった。

 その他にも症状別に飲む風邪薬を数種類、食中毒に効く毒消し薬などもその中にあった。

 収穫の秋は食中毒も起きにくくあまり需要が無いだろうと思われるが一応、作成出来る薬に入っていたので渡す事にした。


「フン、こんなのにお金は払えないよ」

「サンプルですから結構ですよ。もし必要があればいつでもお作りしますよ。また、街に来たら寄りますから必要であったら声を掛けてください」

「まぁ、必要になったらね。ほとんどはワタシの魔法で何とかなっちまうからね」


 右手を胸の前に掲げ魔法を掛けるしぐさをしてさらに続ける。


「杖を持っている所を見ると、アンタは魔術師かい?」

「ええ、しがない魔術師です。生活魔法と人を傷つける魔法を少し使えるだけのね」


 魔法を使えるだけでいい所の貴族に雇ってもらえるというのに物好きな男だね、とシスターは興味を持ったようだ。


「礼拝の邪魔をしなければいつでも来な。何も出ないけどね」

「ええ、そうします。それでは、今日はこの辺で」


 深々と頭を下げ、教会を後にする。今日の、薬の営業はこの位にしてあばら家へと帰ろうかと荷車へと手を掛けるのだが、ふと、この辺りは何があるかと見渡すと教会の西側には街を守る守備隊の詰所、反対の東側には子供たちが通う学校が見える。


「なかなか良くできた街ですね」


 満足そうにつぶやくと、今度こそ荷車を押し帰路へと付くのである。




 まもなく、街を囲む防壁の向こうへと太陽が隠れようとする時間になり、人々の足はますます速く家路を急ぐ。そして、店や露店、屋台からも今日、最後の売り上げを稼ごうと威勢の良い声が聞こえて来る。商売が活発であるのは街が平和な証拠だと、嬉しそうな顔をするスイール。

 平和とは言え、犯罪が全く無い、なんて事はありえない。今もスイールの目の前を走り去って行く男もその内の一人なのだから。


「まぁ、一人や二人いる事はいるんだな」


 何をしたのか不明であるが、その男を数人、--ブールの守備隊だろう--、が追いかけて行く。前を行く男の方が足が速く少しずつ引き離されていくようで、この分だと男が逃げ切ってしまうだろうと推測する。


「と、言っても出る幕でもないしね」


 ガラガラと石畳をなぞる荷車が音を立てながらスイールと共に街の出口へと歩を進める。間もなく門が閉まり、下手をすると街で一泊、となってしまうかと思えば足を速めるしかない。


 南の門が大きく姿を現すと、”ホッ”と一息入れたくなるが、時間がないと門へと足を進める。


 ……進めるのだが、右から声が聞こえるのである。先ほど聞いた声であるがまだ小さくである。


「仕方ないですね」


 荷車を止めると、左手に杖を握りしめ”ただ働きは嫌なのですが”と毒を吐きつつ杖を立てる。声の主は先程後ろから追いかけていた守備隊の声とわかっていたので一市民として防犯に協力するつもりだ。 まだ距離があるとは言え、直ぐに近くにやってくるだろう。それを見越しての行動である。


 杖を体の正面に立て魔法を練り始め、右手を走って来る男に向ける。魔法を発動するために魔力を練り始めると杖の先端にはめ込まれている黒い魔石が青く変色し魔法の発動を助ける。魔石自体に力は無いが、補助的な働きをするのは殆どの人が持つ常識である。


 そして、魔力を多めに練り上げると、射程の少し先に来た男へ向かって魔法を発動させる。


風の弾ウィンドショットです」


 スイールの右手辺りから直径五十センチ程で固められた空気の弾が男の足を狙い発射される。見えない空気の弾が地を這うように駆けて来る男の足に命中すると、足払いを掛けたように見事に突っ伏す様に転ぶのであった。


「よっし!!」


 結果を見て自画自賛だと声を出して喜び、拳を握りしめ胸元へ持ってくると力を込める。転んだ男が守備隊に捕まった所で、”これで市民の義務は終わりですね”と門へと向かうのだが、何故か門を出ようとして呼び止められる。

 一市民の義務とは言え、守備隊が追いかけていた男を捕らえる手助けをしたのだ、当然であろう。


「門が閉まると、帰れないのですが……」

「閉まったら宿を紹介してやるよ」


 街へ来て初日からお役所に厄介になるとは付いてない、と自らの悪運を嘆く。普段の行いは良いはずなのだがと考えている所へ守備隊の一人がスイールへと近づいてくる。


 薄汚れた革鎧に揃いの籠手と脚甲、腰にはショートソードをぶら下げている。体付きは鎧の隙間から程よい筋肉が付いているのが見えよく訓練された兵士だとわかる。一応、階級章みたいなものを腕に巻いているが、それが何を意味するのかスイールには不明であった。


「いやぁ、魔術師殿。捕縛のご協力感謝します」


 ジムズと名乗ったその兵士は、スイールに向かい感謝の言葉を掛ける。キリッとした顔つきとビシッと決めた感謝の敬礼が彼の人となりを物語っている様であった。


「いえ、一市民として当然の事をしたまでですよ。それより、家に帰りたいのでこの辺で失礼致します」


 一礼をして門から出る手続きをしようと、懐から身分証を取り出そうとしたところでジムズにそれを制止された。


「手伝って貰って、”はい、さようなら”、じゃ、守備隊としてのメンツってモンがあるんだけどなぁ。安酒だけど、どうだい?」


 グイッと酒を飲む仕草をするジムズであったが、スイールはあまり乗り気ではない。それよりも帰って家を片したいと告げるのだが、それであれば、強引に守備隊の事務所まで連れて行くぞと笑顔で脅してくるのである。罪状は街中での攻撃魔法の使用である。

 この男に悪気がある訳ではないのだろうと、仕方なく付いて行く事にした。


「さっきの男はこの辺で盗みを働く常習犯でな、いつもすんでの所で逃げられちまってよ、それを魔術師殿が手助けしてくれて確保できたんだ。こんなに有能な魔術師がこの街にいたのかと知らなかったよ」

「有能なとは言いすぎですよ。それにこの街には来たばかりですからね、家を片したいのは引っ越ししたばかりだからですよ」


 高く評価してくれるのは有り難いが、有能とは言いすぎだと思うスイールである。


「なるほどね、だからその荷物なのか」


 スイールの荷車を一瞥したジムズが納得の表情を見せる。この街にいる魔術師など有名どころは大体知っているのにおかしいとジムズは思ったらしい。


「ま、魔術師殿の実力はわかったから、何かあったら手伝ってくれよな」

「ええ、こちらこそ、お願いします。それと、魔術師殿ってのは止めていただけますか。、スイールって名前を持っているのですから」


 そうか?と返すと守備隊の事務所へ到着したらしく、中へと手招きをしてスイールを連れて入るのであった。

 当のスイールは、明日から何のことの無い生活が始められるのかと気が気でなかったのであるが。


 ブールの街での生活は今、始まったばかりである。今まで通り、退屈な毎日が過ぎ去って行くだけだと思っていたが……。




 それから時は過ぎ、数年経った運命の日へと時は進む。

 歴史の歯車が回り始め、渦の中心にこの身を投じるなど、今の時点では全く思いもしなかったのである。




※プロローグ部をお読みいただきありがとうございます。

こんな感じの文章でざっと進んでまりますのでよろしくお願いします。

もし、気に入っていただければお気に入りに入れていただくと、やる気が出て来るかと思います。


※次話は設定資料なので読み飛ばしても大丈夫です。

 ですが、魔法設定を細かく書いてありますので、読んでいただけるといっそう楽しめると思います。

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