第14話 アスペルガー症候群の特徴 5

5つ目の特徴は「他の人の気持ちを察するのが苦手」な事です。


超能力者でもない限り、感情を読むのは普通の人でも難しい事です。

私のように、アスペルガー症候群の人は相手にも感情があるという事は頭では理解できます。

ただ、「しっくりくる」という状態に至るまでに定型発達者──アスペルガー症候群ではない人よりも時間がかかる…ということはあるかもしれません。

昔の私は相手が怒っていても分からないほど、感情が読み取れませんでした。

最近になって「アスペルガー症候群は成長と共に症状が和らぐ事が多い」という事を知り、自分の半生を振り返ると昔に比べれば「定型発達者」に近づけていると感じました。


もしかすると、ここまで読んでくださった方の中には「相手の気持ちを考えた発言・会話・行動は出来るのか?」という疑問を抱かれた方がいらっしゃるかもしれません。

答えは「難しいけど、実現は出来るかもしれない」です。

これをアスペルガー症候群の人がやろうとすれば、


①感覚的に判らないものを思考に負荷をかけて「判別」する。

②感覚的にあまり持たない「会話パターン」「行動パターン」を覚え込み

③得られたデータから「当たり障りのないようなパターンを」会話や行動のに適用していく


という事になるのではないでしょうか。

正直、やり続けるのはかなり疲れます。

難易度としては 会話<行動 ですがらいずれにせよ簡単ではありません。

ですが、定型発達者が多い場で、この「作業」に手を抜くと「排除」「ダメだしの嵐」の危険が常につきまとうので、けっこう負荷が高いです。


参考文献

6~12行目

(http://asdlife.net/blog-entry-447.html)

22~23行目、25~44 行目

(http://asdlife.net/blog-entry-449.html)

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アスペルガー症候群の私が見ている世界 卯月みお @mio2041

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