魔法と科学の衝突。人間原理の強弱。異世界ファンタジーものの異色作。

たぶん。

 ふたつの異世界は、解明されていない部分も含めると同じ物の理に従う様子。
違いは人間がどこまで解明して利用しているかでしょう。

 ともあれ、異世界戦争ものとしては異色作。
「ファンタジー世界の軍隊に対して自衛隊」と言うジャンルとして見てもかなりの異色作です。

 しかしそんなことは読み終えてから気になることで、巨大ロボットものが嫌いな私でもスラスラと読めました。

 主人公が「世界で上位16番目の剣士」を自称するのは多少の誤差があるのですが、作中で主人公自ら「誤差」と言っているとおりです。

 とにかく壮大な世界設定の作品です。

気になるところ:終盤では台詞と地の文の区切り、体言止めの多用が可読性を損ねている箇所があります。

ので、このネタバレありレビューを読んだ人であっても先に最終話を読むとかは避けた方が良いでしょう。

また、他の作者さんの作品と平行して読むこともおススメしません。この作者さんとこの作品の独特の世界観と文体に集中して読むことをおススメします。