スラリと均整のとれた長身。
落ち着いたワインレッド色の髪。
豪奢なドレスに身を包み、年を経てもなお人を惹きつける美貌は、あたたかな微笑みで出迎えてくれる。
けれどそのドレスの裾から覗くおみ足は、ちょっぴり逞しくて……?
そう、『彼女』はおネェなのだった!!
主人公レイさんは、ひょんなことから異世界の神様の元へ転移してしまう。
神様たちに頼まれて(丸め込まれて?)、ちょっとした旅行気分でやってきました、いざ異世界!!
でも、それで終わるわけがないですよね!
ビビりで小心者なレイさんだけど、人一倍、人情に厚いんです!
傷ついた冒険者を助け、獣人の問題に頭を突っ込み、魔女のばーさんや神様に振り回される。
それでもレイさんは今日も元気!
「えーい、全部まとめてかかってらっしゃい!」
そんな声が聞こえてきそうなドタバタな毎日です。
綺麗なおネェさんは好きですか?
好きなら読むしかないでしょ!
オネェってどんな印象と聞かれた時、アナタはどう答えますか?
明るくて、面白くて、前向きで。
そう、ポジティブでパワフルという印象が強いし、この物語の主人公レイ姐さんもその印象に当てはまる。
でも、それだけじゃない。
あるきっかけをもって異世界を巡ることになる姐さんは、色んなキャラクター達と出逢う。
イケオジな鍛冶神にときめき、人間味の薄いショタ神に警戒し、美の女神とはあっさり意気投合。
更に他にも数々の個性豊かなキャラクター達とも出逢うけれども、その様相は『パワフル』とは言い切れないのです。
レイ姐さんは強いが、『剛く』はない。
間違った事は間違ったと思うし、理不尽は許せない一面もある。
そう、オネェでもあるが、当たり前の人間らしさをしっかり魅せてくれる。
異世界とオネェの組み合わせなだけでも面白い。
そして、レイというオネェが主役だからこの作品は『最高』に面白いのです。
つまりこの物語は単なる異世界無双なんかじゃない。
ハートフルでコメディでシリアスもある、ロマンティックな爽快劇です。
その証に、多くの星々が姐さんの勇姿に見惚れ、ハートを奪われているのは一目瞭然でしょう。
皆様、どうぞご一緒にご覧になりましょう。
色鮮やかな一輪の徒花が巻き起こす、痛快愉快な浪漫譚を!!
子どもの頃、藤田まことさんの「はぐれ刑事純情派」がよく再放送でかかってたんです。捜査は有能だけど、いろいろあって心ならずも犯罪に追い詰められた人には優しい。捜査チームの他のメンバーもいい人たちで、安心して観られて、好きでした。
そして、この「徒花無双」。
異世界×オネエ×無双で、まさに絶対の安心感。
ちょっとハードなキャラも、個性的なキャラも、レイさんの包容力の前ではなんだか素直になっちゃうのです。
脇を固める自由奔放な神様たちも、どこかで好き勝手やってるらしい「自称勇者」さんも、モフモフ楽しい獣人さんたちも、ハロウィン屋敷のお婆さまも、見ててかわいい、読んで楽しいのです。
大人なレイさんに「ほろっ」とさせられる場面もあって、まさに「純情派」なんですよ。
楽しみに読んでいます。あなたも、ぜひ。
オネェが主人公の異世界モノ……?
それが最初のきっかけでした。
単純に物珍しいこともありましたが、初めの1話を読んで、主人公、いや、ヒロインの「レイさん」の独特の語り口の虜になってしまいました。薄暗く、それでいて妖しく咲く徒花一輪……いやまさに二丁目あたりの夜を彷彿とさせます。
客の忘れた謎のライターで一服……しようと思ったら、そこは異世界。
そこで出会ったどストライクのイケオジ鍛冶神にされたら嫌とは言えない。いや、そうでなくってもレイさんならお願いされちゃうんだろうなー、と話を読み進めるうちに納得しちゃう彼女(?)本来の包容力と優しさ。いけずな神様から面倒なお遣いを頼まれてしまいますが、そこもレイさんだからこそ。つい、頼りたくなってしまう男気(?)と人情味あふれるキャラについ惹きこまれてしまいます。
ビビりなところも、弱みが多いところも魅力の一つ。
ついつい、やったろうじゃなぁい!と言っちゃうところも可愛らしいところ。
文章の量もちょうど良い感じで、サクサク読めちゃいます。
読むべき作品に迷っているそこのアナタ!
オネェと一緒に冒険の旅に出かけてみませんか?
ワインがかったブラウンの髪、真っ赤なドレス、逞しい肉体……。
ある日、いつも通り終業後の一服をしようと、お客さんの忘れ物のライターを使おうとしたらーーーーそこは、異世界の神々が住まう領域で!?
と、いうところから始まる、異世界召喚ファンタジー。
タイプのイケオジ鍛冶神にオネガイされちゃって、ホイホイ異なる世界との外交官(?)のような立場にされてしまった、オネェの『レイさん』。
展開としては、もしかしたらネットの海には他にもあるかもしれない。
けれど。しかーし。
この物語を、鮮烈にして、強烈に、異色の異世界ファンタジーにしているのが、この主人公レイさんの存在である。
肉体的にも精神的にも最強主人公が席巻するなか、華麗に(?)登場した彼女の属性は、『オネェ』。
人情深く、ノリがよくて、常識人のツッコミ気質。
とってもビビりだけど、弱点ばっかりだけど、やるときゃやっちゃう愛すべきオネェさんを、貴方もきっと好きになるはず!
現代社会に疲れたカクヨム読者の皆さ~ん!
ここにサクサク読めちゃうコメディありますよ!
ちなみに。
レイさんのキャラクターに目が行きがちですが、他キャラクターも、なかなか個性的です。
私は美の女神様を推したいですね!
もちろん、一番はレイ姐さんですけれど!