幽霊島
私が歩いていると3人の人影と出会った。
兄と、弟と、見知らぬ少年だ。
兄と弟が一緒にいるのはわかるが、
少年は誰だろう?
「何してんの?」
と聞くと、
「旅行をしているんだ」
と兄が答えた。
聞くと、旅行の途中で迷子のこの少年に会ったらしい。
それで一緒に両親を探してあげているという。
そういえば私も旅行でここに来ていたような気もする。
少年は「猫」と名乗った。
たしかにネコの絵がプリントされたTシャツを着ている。
私たちは少年の両親を探しながら街を歩いた。
少し歩くと開けた場所に出る。
そこは海の見渡せる岬のような場所だった。
海は青緑色でもやがかかっている。
海の向こうに、映画に出てくるような大きな木造船が3隻見えた。
木造船は真っ二つに折れている。
幽霊船だ。
「あの船は何百年もああして海に浮いているんだ。
この街の観光スポットさ」
と少年が言った。
ふと背後を見ると、ゾンビが佇んでいた。
うめき声をあげながら近づいてくる。
嫌だなぁと思ったが、気づけば辺りはゾンビだらけだった。
しまった。
ここは恐怖スポットだらけの幽霊島だった。
4人で島を歩き回ったが、どこもゾンビや幽霊だらけだった。
おどろおどろしい場所ばかりで、心の休まる場所がない。
島を出よう、ということになった。
しかし、島の出口付近で少年の様子がおかしくなる。
なんと少年は悪の大魔王だったのだ。
私たちは島に封印されていた魔王を解き放ってしまった。
魔王を倒すべく私たちはヒーローに変身して戦った。
【補足】
兄と弟:
実在する私の兄弟。
弟と私は双子。そのせいかよく夢に出てくる。
見知らぬ少年:
本当に見知らぬ少年。顔が思い出せない。
なぜ猫と名乗ったのか。
ヒーローに変身:
どうしてそうなった。
唐突にノリが変わる夢の理不尽さを感じる。
どう戦ったのかはよく覚えていない。
真夜中の夢日記 後藤 大地 @marebito8
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