真夜中の夢日記

後藤 大地

海の墓場


 気がつくと私はバスに乗っていた。


 バスはなぜか青い海の上をすべるように走っている。

 周りには小島がいくつか見えた。

 小島には墓が立っている。

 これは…。


 海の墓場だ。


 バスは海上を走り、墓場を突っ切っていく。

 いくつもの墓が窓越しに通り過ぎていった。

 進むにつれ、その数が増える。


 やがて墓がバスの行く手を遮り始めた。

 バスはしかたなく蛇行運転をする。

 しかしそれでも墓は増えていく。


 ついにバスは墓をなぎ倒して進み始めた。


 次々と墓にぶつかり、倒していく。

 バスの乗客から不安の声が上がった。

 立っていた鳥居すら押し倒してバスは進む。


 このバスは何処へ向かうのだろうか。

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