第53話 そして朝が来る
朝。
ちゅんちゅん・・・
鳥の声で目が覚める。
爽やかな朝だ。
隣には、愛しい彼女、明菜。
・・・
・・・夢・・・?
夢・・・だよな・・・?
しかし・・・
そっと明菜を見ると・・・
すげー目が泳いで、超汗かいてる。
これは・・・同じ夢を・・・というか・・・あれ・・・事実で・・・
「明菜・・・」
「龍生・・・」
そう。
それは・・・久遠の約束。
・・・
--
「すまん、雪華あああああ」
「え、お兄、おはよう・・・?」
俺が雪華の肩を鷲掴みにして、謝罪するが・・・
雪華は戸惑いの声をあげるだけだ。
まさか・・・記憶が・・・?
「雪華ちゃん、ごめんなさい!私・・・私・・・龍生とは別れるから!」
「え、明菜さん?!うちの愚兄が何かしましたか?!すみません・・・すみません、私からも謝りますから、考え直して頂けないでしょうか・・・?兄を、見捨てないで下さい」
雪華が泣きそうな声で言う。
「雪華・・・な、俺と結婚して欲しい」
「お兄、何言ってるの?!兄妹で結婚できる訳ないでしょ?!別にシスコンとかではなかったよね、お兄?!」
雪華が叫ぶ。
「ごめんなさい、雪華ちゃん・・・私・・・私、全力で貴方とお兄さんの恋を応援します!」
「むしろうちの愚兄を引き取って下さい?!」
明菜の真摯な謝罪を、雪華が悲鳴を上げてかき消した。
***************
お付き合い下さり、有り難うございました。
もう少しテンポ良く書く予定だったのですが、申し訳ありません。
此処まで付き合って下さった方は、第一章をもう一度読んで頂ければ幸いです。
また別の作品でもお付き合い頂けると嬉しいです。
妹が兄である俺にガチ恋して迫ってくるので偽装彼女を作って逃れようと思う。略称は妹ガチ恋で良いと思う。 赤里キツネ @akasato_kitsune
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