第3話 メンデレーエフ
「なあ、タケル。じゅげむって分かるか?」
「わかるよ。元素記号を覚えるときに唱える呪文だろ」
「いや、違うぞ? じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ……っていうなっがい名前のことだぞ」
「そうそう。じゅげむじゅげむ、メンデレーエフって続くんだよね」
「メンデレーエフ?! お前の言ってるじゅげむが分からん、一回全部教えてくれ」
「いくよー。
じゅげむ じゅげむ メンデレーエフ
「待て、待て」
「なに?」
「それリズムずれすぎ」
「ごめん」
「てかただの元素記号暗記だろ」
「明日テストだから……」
「こんなんじゃ覚えられねえからもっと覚えやすいのくれ」
「考え直してきます」
じゅげむ 坂町 小竹 @kotake_s
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。じゅげむの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
朝々/坂町 小竹
★3 エッセイ・ノンフィクション 完結済 12話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます