第2話 頭脳の擦り切れ

「なあ、タケル。じゅげむって分かるか?」

「わかるよ。現代の社会を批判するときに唱える呪文だろ」

「いや、違うぞ? じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ……っていうなっがい名前のことだぞ」

「そうそう。じゅげむじゅげむ、頭脳の擦り切れって続くんだよね」

「頭脳?! お前の言ってるじゅげむが分からん、一回全部教えてくれ」

「いくよー。


 じゅげむ じゅげむ ずのうのすりきれ

 まいく〇そふとの こんぴゅーたー すまーとほん たぶれっと

 くうねるときにも ぶるーらいと

 えすえぬえすの いぞんしょう

 アイフォ アイフォ iPh〇neを ちょうじかん

 ちょうじかんの シャドウ〇ース

 シャドウ〇ースの かきんぜいの しゃっきんしぃの

 こんなしゃかい だいきらい」


「ごめんそれ聞いたことないんだけど」

「そっかあ」

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