第4話
パンストを掴んだまま両手を思い切り左右に引きその穴を大きく拡げた。
きっとスカートの中では尻あたりを丸く覆うような穴がポッカリ空いているに違いない。
僕は下着をズラしさえすればどうとでもなるように、せっかくなので股下までその穴を更に拡げた。
そうする弾みで手の甲に既に湿り気を随分と帯びていることを感じたので、敢えて意図するように露骨に触れて指先をクンクンと嗅いで見せた。
「ちょっとヤメて!」
「何で?」
「何でじゃないでしょう…」
「ヤメるのは良いんだけど何でこんなに濡れているんだろう?」
そう言いながらもう一度股間に触れた指先を嗅ごうとするとユイが僕の指を折っちゃうんじゃないだろうかという具合いに角度を考えず上から握るように制止する。
目を背けるように僕の肩の上に頭を垂れるユイの背中に手を回しブラウスの上からブラを外した。
「ってか何で外すの?」
「何でこんなに濡れてるの?ってまだ回答もらってない」
「意地悪…」
堪忍したようにユイが黙った拍子に僕はどさくさ紛れにブラウスをスカートの中から捲し上げた。
真っ暗な車内を演出するべく、停車時にナビの照明もOFFにしている。
車内に差し込む光は遠くに聳える街灯とドラッグストアの看板の照明と僅かなものだ。
薄暗く照らされるユイの乳首を吸うとユイが受け入れるように吐息を漏らした。
下着をズラして指をそこに差し入れるとユイが僕の両肩を抱くように身を委ねる。充分な湿り気を確かだと認識した僕は自分のベルトを緩めて腰を浮かせて下半身を晒らす。
そのまま反り勃つようなアレをユイの割れ目へ突き立てようとすると、ユイが気を取り直したように僕の肩をトントンと叩きながら告げた。
「挿れるならゴムだけは付けて…」
「クチに出すから大丈夫だよ」
「それは良いけど挿れるなら付けて!」
僕は運転席のドアの傍に忍ばせたコンドーム(0.02mm)を取り出した。
昔親父の会社の同僚のおっさんがコンドームを息子の帽子と言っていたのを思い出しながらその封を開け、先を摘んで手際良く装着した。
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