第3話
コンビニの駐車場から車を出すと僕は近所のドラッグストアへ向かってアクセルを踏んだ。
あそこの駐車場であれば店が閉店した後も施錠などを気にせず出入りが出来る。
最寄り駅付近で車を出す際のお決まりのスポットに1つだった。
店自体は営業しているのだが広い駐車場はその位置によっては非常に暗くなっている。
その暗がりを意図してそこへ車を停めるとユイがすかさず突っ込んで来た。
「何でわざわざ1番暗いところへ停める(笑)」
「いや外から丸見えなのってなんか嫌じゃん?落ち着かないし。だったら暗いところで逆に外を見やすいところの方が落ち着くってゆー」
「ほう(笑)」
「外からおっぱい見えたら嫌じゃない?」
「出さないから(笑)」
「ほう(笑)」
「何?(笑)」
「ってか靴濡れてて気持ち悪いんじゃなかったっけ?脱いじゃえば?」
「脱ぐって何を⁈(笑)」
「いや靴だけど。何か変なコト想像したね?」
「してないし!じゃぁ靴脱ぐ」
「ってかそのパンスト帰って捨てるね?(笑)」
「また言ってる!だからだったら何?(笑)」
「じゃぁ今日も裂いちゃおう!」
「じゃぁの意味が分からない(笑)」
「ってか靴脱いで後ろ行かない?」
「この流れでそう言われて誰が応じるの?(笑)」
「皆応じるよ」
そう言って僕はユイの手を引きながら後部座席への移動を急かせるように靴を脱がせた。
後部座席に浅く座ると窓ガラスの具合いから一層暗くなって落ち着く。ドキドキするので1番好きな瞬間だった。
自慢のレザーシートに全裸で座って冷んやりするのも心地良いのだが先ずは正当なプロセスに沿うべきだ。
助手席の後ろに浅く座った僕は隣に腰を下ろそうとするユイの手を離さず寄せ付けて僕の膝の上へ座るように促した。
対面座位の状態にユイやはり突っ込む。
「何でここ?」
「何でもだよ」
僕はスカートの中に両手を伸ばしパンスト越しに尻を掴む。
「ビリビリに裂いて良い?」
「皆にこんなコトしてるの?」
「皆じゃないよ」
「別に良いけど…」
ユイは子供染みた僕を相手をするのにうんざりしたような表情で応じるが、満更でもない様子に見て取れた僕は、思いの外強度のあるパンストに指を立て、強く力を込めて躊躇なく引き裂いた。
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