大人になる。
それは、嫌な話に自身が染まることなのか。
これは、理想という名の地獄に溺れた少年と少女たちの物語である。
ロボット物のSF的な表現と魔法の神秘的な表現が見事に融合した作品です!
そこから繰り出される戦闘描写は手に汗握ること間違いなしで、バトル物が好きな方は必見です!
また、主人公は宿命とも言える現実に翻弄され、大切な彼女たちと命のやり取りをすることとなりますが、何が悲しいってどちらも望んで戦ってはいないことです。
やるしかないから、後には引けないから、やる。
死にたくなるような苦しみの果てに、決断して行動する少年少女たちの人間らしい姿を是非ご一読ください!
魔法族、それは人類にただエネルギーとして扱われる悲しい種族。
そんな彼らが人類に反旗を翻す時が来た!?
なりゆきで、伝説の機体(人型巨大魔導兵器ワイズローダ)GENに載ることになってしまった主人公ライル。
この機体の動力はなんと……幼馴染の少女。
彼女の命を食いつぶして動く機体を操る彼は、慎重にならざるを得ません。
しかし、そんな彼の目の前に立ちふさがるのは……。
命の選択がゆだねられた時、彼は、そしてあなたはどうするのか?
その目で確認してみてください。
王道展開でありつつも、オリジナリティ溢れる世界観で魅せてくれます。
ロボットモノがお好きな方も、そうでない方も、楽しめる作品だと思います。
人間の極限状態を描く作者様の真骨頂。シイナルートを拝読しました。
穏やかな学校生活から始まる物語。そこで会うのは、人間だけではない。魔族の少女もそうだった。主人公はとある機体に憧れる少年。ちょっと意地悪な子がいたり、主人公に思いを寄せる女の子がいたり、本当に平穏な学校生活だった。
しかし、主人公は憧れの機体・GENに乗り込むことになり、運命の二択を迫られる。GENの動力は何と、主人公の友人の魔族の少女だった。少女の命を消耗しながら、主人公は人間に脅威を与える存在へと、変貌させられていく。主人公が操縦する機体によって、踏みつぶされる人々。破壊される平穏。しかし、やらなければやられる。そして、少女の命も消費され続ける。
そんな極限状態の中、主人公の友人たちが別の機体でGENを制圧にかかる。友人たちと殺し合うことになった主人公は、さらなる運命の分岐点に至る。自分を慕ってくれている友人を殺すか、魔族の少女と共に殺されるか。
世界観、キャラクターの設定から、人間の業を描くことが想定された緻密な物語であると分かる。主人公が立たされる極限状態。
あなたなら、どうする?
葛藤の末に、見える結末に、果たして希望はあるのか――?
是非、ご一読ください。
2079年、人類は枯渇した化石燃料に代わって、あらたなエネルギー源を手に入れていた。
『魔法石』。それは魔法族と呼ばれる人種を鉱石とする、画期的なエネルギーだった、人の命を消費するというデメリットに目をつぶれば。
クラスで孤立しているアズマ・ライルは、人型巨大魔導兵器『ワイズローダ』のパイロットになることを夢見ていた。自分がパイロットになれば、きっとみんなが自分のことを大切に扱ってくれると信じて。
とにかく、設定がエグイ。人間をエネルギー源として宇宙に進出し、人々の生活しを維持ている人類。そして、魔法力がある人類『魔法族』は家畜であると言い切る大人たち。
複雑に事情により、たがいの利害の犠牲となって、伝説の魔導兵器GENに搭乗することになるライルだが、それは足元に多数の人間の屍を撒き散らして立つ、天使のような姿のワイズローダだった。
巨大ロボット物。だが、本作は、正義のために戦う巨大人型兵器の物語ではない。どこまでも人の利害と差別、生命軽視の狡猾な知略に踊らされて、少年がもっとも大切な人の命を削り、そしてその照準レティクルが捉えるのは、やはり彼にとっては大切な人。
ああ、この救いの無さ、悲しみ。ジレンマに悶え、苦渋のトリガーを引く主人公。
もう最高です!
最新話13話時のレビューです。
ダークファンタジーを名乗るにふさわしい、
主人公をとりまく不条理の描き方がとても素晴らしい!
綺麗事は一切無し! 主人公が自分の未熟さや弱さに悩み、様々な葛藤に思い悩む姿は、読んでいる側の心が痛む一方、物語の深みを強く感じられます。
また、ロボットについてのこだわりも強く感じるので、ロボット好きの方も楽しめます。
大事な物を守りたい! 力を求める主人公に、力を得ることと引き替えに残酷な運命を背負わされ、
十分に運命を受け止める覚悟を決める時間も与えられぬまま運命は動き出しました。
逃げられぬ運命を背負わされた主人公や仲間たちの結末は如何に!
続きを楽しみにしています。
魔法族と人類の壮絶な戦い。
人類は魔法をエネルギー源とするため、魔法族を家畜のように扱う。
魔法族は人類に反旗を翻して、人型ロボット『GEM』を奪うが、主人公は幼なじみの彼女を守るために、魔法族のパイロットとなる。
登場人物のキャラが個性的で、会話はテンポよくストーリーは進みます。
魔法族と人類の迫力ある戦いは圧巻。
主人公は人類を大虐殺しなければ、彼女を救うことができないのか……。
――すでに戦いの火蓋は切られてしまった。
今後どうなるのか、この展開に目が離せません。
(第13話 魔導動力源彼女《メインエンジンカノジョ》② 拝読後のレビュー)