第3話 魔女と僕
「ならなんで魔法を使わないんだ?」
大地は不思議に思った。
「それは……」
大地はアニメでお決まりの展開を思い出した。
「もしかして…魔力不足?」
すると、女の子の顔は赤くなった。
「何よ!笑うなら笑いなさい!!」
大地は笑いながら、名前を言おうとしたが出て来なかって初めて気づいた…名前を聞くのを忘れていた。
「あのさぁー名前ってなんなの?」
すると、女の子は驚いたように反応した。
「それは…言えない」
固く口を紡ぐと大地は言った。
「名前知らないのは困るから…」
「それ以上言うな!!」
女の子は大地を止めたが遅かった。
「『ゆずは』でいい?」
すると大地と女の子の下に魔法陣が現れた。
魔法陣から声が聞こえた。
『主従契約が完了致しました』
すると、女の子は怒り始めた。
「なんで名前を勝手に決めるのよ!!」
「いゃ…呼びにくいから」
すると、女の子は説明し始めた。
「名前を教えるまたは決めることによって魔女は主従契約を交わしたことになるの!そして、今回あなたが私の名前を勝手に決めたから私はあなたと主従契約を勝手に結ばれたわけ!!あなたが主で私が従僕になったじゃない!!」
大地は大変なことをしてしまったかのように叫んだ。
「えぇーーー!!」
女の子は諦め、大地の前に跪き、手のひらを持ち上げ自分の唇に近づけ口付けをした。
「私は『ゆずは』主 高垣大地の従僕として一生主をお守り致します」
すると、大きな光を放ち、魔法陣は消えた。
ゆずはと大地に名付けられた女の子は立ち上がり大地に平手打ちした。
バンッ!
すると、2人同時に言った。
「「痛ってぇー!」」
大地はその姿にびっくりした。
「なんでお前が痛いんだよ!」
ゆずはは言った。
「主に背いたらこうなるんだよ!」
びっくりながら大地は上から来る足音にびっくりして、ゆずはを押し入れに入れた。
すると、1階から妹の足音がドカスカ聞こえてきた。
「おにぃちゃん!なんの音?」
大地は誤魔化すように言った。
「痛てぇ~ベッドから落ちたんだよ!!」
そう言うと妹は納得したように下に降りた。
大地はほっとしたが、問題は山積みだった。
「さて…どうしたものか……」
押し入れは僕の絶対領域 福島いるか @fukushimairuka
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