もしかしたら気づかないうちに忘れてしまいそうなほど淡くて繊細な揺らめきの世界での経験が短くも濃密で鮮烈な印象を受けました。情景と感情がぎゅっと詰まっててさらりと読ませていただきました。ありがとうございます。
私たちは、四季の輪の上をグルグルと歩いている。円を描くように歩くたびに、次の季節と巡り合い、今の季節と別れる。しかし別れた季節もいずれまた次の季節となって出会う。そうやって何度も出会うたびに、私たちはその季節の「形」を探してしまうのかも知れない。