おほほほほほほ、わたくし異世界に転生したくなりましたわ! セバスチャン、コーテナちゃんがいるところに転送なさい! わたくし、ピリ辛レビュワーのちょい悪令嬢ですわ! 先にこの作品のキーワードを紹介しますわ! 異世界転生、ボーイミーツガール、W主人公、王道、少年漫画的展開、戦闘ですわ! 舞台は科学ではなく魔法が発展した異世界クロヌス。この世界へ迷い込んだ青少年自動車整備士のラチェットが、奴隷として家畜以下の扱いを受け続ける半魔族の少女コーテナに出会うところから物語りははじまりますわ!
序盤は怒涛の展開で駆け足に進んでいきますが、読者もラチェットと同じ心境なので、これかこれで疾走感が満載でよいですわ、とても良いですわ!
二人が手をとりあうシーンはわたくし、どきどきが止まりませんでしたもの!キャラも魅力的で、展開にスピード感もあり、読む手があれよあれよと止まりませんわ!
わたくし、ピリ辛悪役令嬢ですので、ちょっと辛口も言いますわ!
描写、特に状況描写が少々物足りなくてよ!例えば大爆発、なんて一言で書くのは簡単ですが、それでは読者の想像に任せるだけになってしまいますわ。大爆発ってなんなのかを、上手く表現して、物語に落とし込んでこそ、良い物語といえますわ!
それでもそこらの作品よりはよっぽど良いできでしてよ!
セバスチャン、異世界転生はまだできないんですの!? え、一回死ぬんですの? それは嫌ですわ!
舞台は異世界。けれど、この作品を想像するのは簡単です。
不要な説明は避けつつも、しっかりと描写がされているので、背景も合わせてキャラ達がイキイキと動くさまをすぐに想像できます。
王道ファンタジーな展開の中にオリジナリティもたくさんあり。
特に少年マンガが好きな方にはたまらない!
注目ポイントは、魅力的なキャラ達。
主人公のラチェットも、ヒロインのコーテナも…。レビューだから詳しく書けないのがもどかしい!!
私はお気に入りのキャラもできました。
キャラ愛について、ストーリーの気になる続きについて。語りたくなっちゃう、そんな物語。
とにかく、まずは一度読んでみてくださいませ!
異世界に転移した自動車整備士のラチェット。
人間から忌み嫌われる半魔族の少女、コーテナ。
彼らが歩むであろう壮大な物語の序章は展開が早く、読者もラチェットと同じように異世界を駆け足で冒険することを余儀なくされます。
しかし、『第1部 はじまりの日』では二人が出会い、手をとりあうまでの歩みが繊細に記されています。
過去に大きな傷をかかえるラチェット。
人と同じように生きることなど許されないコーテナ。
この作品は、救いの手を受けられなかった人間でも誰かを救いたいと手を差し伸べることが、未来に希望を灯す十分な光となることを示しています。
ラチェットレンチは何もない彼の人生において、『それでも生きる』と決めた誓いの証なのかもしれません。
これから二人が歩む物語を、どうぞ読者という立場で見守ってやってください。
第一部まで読了。
とても面白かったです!
序盤は訳も分からないままハプニングが起きたり、女の子と出会ったり、お宝を見つけたりと、目まぐるしく世界に巻き込まれていくラチェットが、これからどんな冒険をするのだろうかという期待が膨らむ展開。
そして物語が進むにつれ明かされていく、重く辛く昏い過去。あの日の自分に重なる健気に笑う少女へ、あの日自分には伸ばされなかった手を、それでも伸ばしてしまうラチェット。
もう後半は一気に読みました。
引き込まれて、止まらなかった。
詰んでる状況から一歩踏み出した彼らの未来がこれからどう変わっていくのか、とても楽しみです。