革命
王宮ではエドガーの葬式が行われていた。そしてサウルが亡くなったエドガーへのスピーチを読んでいるときに、エドガー達が王宮に入っていった。
「待つんだ!私は死んでいない。ただこの暴君サウルに殺されかけたがな。」
エドガーはマイクを持ちながら話している。「このマイクからプリトニア中に放送がされている。」
そしてエドガーは王暗殺の夜の真実、留学中の出来事、どれほどプリトニアが異質化ということ、そしてサウルの悪事、すべてを話した。
そしてついにサウルをエドガーは追放した。
「そしてこのエドガーっていうのが今の王様なのさ。」
「zzz」
「あっ寝てる。」
「おやすみルーカス。」
でも今は新しい問題が出て来てしまった。
今度は私の手で解決しなければならないだろう。
あの革命の翌日エドガーは王座につき早速国民たちに職業選択の自由を与えた。人々は自分の好きなことをすることができるようになり、子供たちはそれぞれに将来の自分の姿を考えるようになった。
しかし、国民はすぐに行動できるほどの勇気もない。エドガーの与えた自由は人々の心には革命を
起こした。だが、それは人々の行動にまで革命は起こさなかった。エドガーが伝えた自由の考えはプリトニアの国民にとって新鮮すぎるものであった。人々は安定を求める思考が強く新思想には踏み出せなかった。しびれを切らしたエドガーはついに強行手段に出る。法律で親の職業を継ぐことを禁止したのだ。この法律は職業を取り合う争いを生んだ。そのせいで、生活に困窮するものも出てきた。しかしエドガーはこれでいいと言っている。私が得意なやり方でこの国を救うしかない。私は闇夜に王宮に忍び込む。王座に座りながら何やら作業をしているエドガー。その背後からこっそりと歩み寄って行く。「お前がいるのはわかっている。」
ぴたりと止まる。冷や汗が背中を流れるのがわかった
「もうよい、こちらへ来い。平和な生活のせいで腕が鈍ったんじゃないか。 ルイジよ。」
「昔の名で呼ぶな!それに今は平和ではない!困窮するものを見てもあなたは自由なことばかりで、国民の生活に寄り添い、支えようとはしない。あなたは王という立場につき変わってしまったんだ。」そう言ったが、エドガーの背中には何か威圧的なものがあった。この人に制されてしまうのではないかという恐怖に包まれた。
エドガーは立ち上がり、私の方を向いた後、少し微笑んで話し始めた。
プリトニア国物語 @haruki1119
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