メリーエバ

ルーテリス国。

それは、白と黒の国。
古くから、白の血を引く人間と、黒の血を引く人狼の二種族が住まう国とされ、今もそれは変わっていない。

白の血は純潔。
黒の血は異形。

当然ながら、互いに異なる血を持つ彼らは敵対、分断し、東西に広いルーテリス国の両端に散らばっていった。

そしてその間を埋めるようにして出来た町には、王を含む政府、貴族が住むようになった。


そうした中、混沌としたルーテリス国に一人の少女が現れる。

白とも黒ともつかない彼女は、この国で何を成すのか。

白、黒。どちらが悪なのか。



これは、善悪のひしめく世の中に秘められた“正義”の物語。


(池田の過去作、「狼蝙修羅」のリメイク作品です)