凝縮された1秒。正しい判断をしたのに、尚残るやり切れない気持ち。大切にしていた小さな命が、小さな事故で失われる辛さ。小さな命が失われる瞬間を何度も目撃してきた私でさえ、胸を突かれました。
ハードルを上げるようですみません。しかし、生半可な気持ちでは読めなくなると思いました。私も、かつて、父が巣から落ちた雛鳥を拾った時のことを思い出しました。その雛が、失明していて、雑菌が体が入ったことにより、段々と弱っていき、羽が生えかわる前に、動物病院の中で亡くなった時の感情がよみがえりました。自分語りが過ぎましたが、命と向き合うことの真摯さと辛さが、事細かく描かれています。