CASE7 梓川咲太

春の海、隣には麻衣さん。思春期症候群は誰のせい? なんて冗談に、「咲太のせいよ」なんてからかわれてしまったが、僕はそうやって麻衣さんに出会えた。かえでは大変な目にあったし、翔子ちゃんも想像を絶する日々を送ったかもしれないが、それでも今があるし、季節は巡ってまた七里ヶ浜に夏が来る。結果オーライだ。それに、照れ隠しかもしれないからね。

「なによ、咲太のくせに生意気」

照れ隠しじゃなかったのかも。でも、思春期が終わるまでは、僕のせいってことにしておくか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

君のせい 井守千尋 @igamichihiro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ