第20話  前へ・・・

春日由梨

11月3日生まれの A型

高校3年生

天真爛漫でクラスの人気者


でも正体は、MIYAというPNで活動するポエット。


その書く作品は、叙情的なので、詩という表記がただしいが、

本人は、ポエムといいはる。


その事は、誰にも知られていない・・・いなかった・・・

僕、ひとりを除いては・・・


だが、睡眠中に体に異変をきたし、17歳の若さで旅立った・・・


彼女の遺言で、その報告はお通夜とお葬式が終わってから、報告された。

そのために、親族以外は、だれも参加していない。


一緒に仕事をしていた、僕を除いては・・・

おそらく親族以外で僕だけ参加したのは、そのためだろう・・・


彼女の遺志により、MIYAが由梨ということは、伏せられた。

引退という形をとられた・・・


僕は、それ以来、引きこもりがちになった・・・

そして、元の木阿弥が・・・

人を避けるようになった・・・


しかし、それでは親が心配するにで、しぶしぶ行くことになった・・・

彼女の死から、2週間・・・

生活は、元仁戻ってしまっている。


花を取り返られてはいるが、もはや義理だろうう・・・


どんな人が亡くなっても、時は流れる。

それを、肌で感じた・・・


そんなある日、由梨の両親が訪ねてきた。

由梨が生前、僕にあてた手紙が出てきたというのだ・・・


僕はそれを開けて読んでみた・・・


「拝啓


森山忠志くん


これを君が読んでいるということは、もう私はいないんだね。

「人間なんて、どうなるかわからない」

それが、本当になっちゃったね。


私は最初は、忠志くんの事は、興味はあったけど、それだけでした。

交わることはないと思ってた。


でも、あの時君の絵をみて、思った。

もしかしたら、仲良しになれるかも・・・って・・・


忠志くんは、私に優しくしてくれて、とても嬉しかったよ。

ありがとう。


でも、あんまり書くと、変に思われちゃうね。


私はもう、いないけど、忠志くんは絵を描き続けてね。

もし、筆を折ったら、こっちにきたとき、たたいちゃうから・・・


なんてね・・・


じゃあ、先にむこうでまってるね。


かしこ


追伸

約束の、カット代、遅くなったけど入れておきます」


ここで終わってた・・・

随分とあっけらかんとしていたが、悲しませないための、由梨の心遣いだろう・・・


封筒の中には、手紙にあったカット代が入っていた。


でも、それはお金ではなかった。

彼女が終始身に着けていた、イルカの形をしたブローチだった・・・


傍から見れば、つまらないと思うだろう・・・

でも、僕はうれしかった・・・


「由梨、本当にイルカが好きだったんだな」

何だか、笑えてきた・・・いい意味で・・・


気が付いたら、手にペンを持っていた。


彼女との共作、「スカイ」は発表されることはなかった。

でも、いつかあの世で、彼女と再会した時に、恥ずかしくない人間になろう・・・


そう思うと、力が出て生きた・・・


「由梨、前へ進む元気と勇気をありがとう」

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永遠の約束 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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