最強守護霊権蔵の人助け!

かなかな

第1話 西園寺千夜のねがい

侍の柊愛長と申す。

神様の目にとまりわしは最強の守護霊になることを選んだ。

まあ詳しいことは「取り憑き婚活」で検索じゃ。

守護霊になり、わしは100年後の日本に飛ばされた、そこにはワシの石碑が立っておったのじゃ。

まあ腰を抜かしたわい。

暇なんで山の頂上に登ると全然違う景色が見えた。

わしは見たことないものだらけで腰をまた抜かしたのじゃ。

途方に暮れておったらな。若いおなごがわしの石碑に来て拝むのじゃ。

毎日、毎日、毎日じゃ。

ある日おなごが言ったのじゃ父の経営してる寺子屋が危ないとな。わしはそのおなごの願いを叶えてやろうと思ったのだが、どうやら誰かの記憶が必要らしい。

わしはおなごに話しかけてみた。

「おなごよ。そなたの願いを叶えたいが、それにはなにか記憶が必要らしい。どの記憶がいいか言ってみよ」

果たしてこのおなごに聞こえるじゃろうか?

「ひ、ひ、ひ、柊愛長様ですか?」

おなごは驚いてひっくり返りおった

「そうじゃ。わしは毎日見ておった」

どうやらわしの姿は見えないようじゃ。

「では、最近父上と喧嘩した記憶でよろしいですか?」

そういえば大切な記憶とか縛りはないようじゃな。

「それでよい。ではそなたの願いを叶えよう。ふんぬ!」

わしは光り輝き、その光はどこかへ向かったのじゃ。あとでわかったのじゃが、父上の家の倉庫から大量の金が見つかり学校は持ち直したそうじゃ。

「千夜や。今は一時的に持ち直したが今後のためにわしを学校名物にせんか?」

わしは孤独になるのは嫌だったんじゃ。

誰かここに来て欲しかったのじゃ。

「愛長様!それはどういうことですか?」

千夜はわしの声が聞こえることにだいぶ慣れたようじゃ。

「願いを叶える儀式じゃ。」

わしはいい案だと思った。

「人のことは言えませんが、それだと都合の悪い記憶だけ消し願いを叶えてもらおうと輩がわんさか来ますよ」

千夜は心配そうに言ったのじゃ

「おぬしはお守りを作るのじゃ。それにわしの念を込める。それを納めたものだけに願いを叶える。その資金は学校のために使え」

わしがそう言うと千夜は驚いておった

「よろしいのですか?」

千夜が頭を下げ地面に土下座した。

「大丈夫じゃ。まあわしが作った儀式じゃ。多分グダグダじゃ。また変えることもあるかもしれん。

それでもよいか?」

わしは笑いながら言った

「ありがたき幸せ…私はここに小屋を建て、お守りを作り続け、この場所をお守りします。」

これが忘るの儀式の始まりじゃ

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