針小棒大少年『ヒロ』
A.M. 5:30
「た・た・大変だ~!」
大声でヒロが叫んだ。
ホントっ、朝からうるさいわねっ。
近所迷惑でしょう!
私たち(ヒロを除く5人)は眠たそうにあくびをしながら、ベッドから起き、自分の部屋からリビングへ向かった。
っていうか、また何とも言えないコトコ・ト・がおきたわけ?
この前の何とも言えなかったコトコ・ト・といえば…
ヒロのお気に入りの女優の熱愛疑惑ね。
あのときは本当に心配したわ。
ずーっと大泣きしてたし。
それ以外にも、子猫が木からおりれなくなっただけで
「大事件だあああああっ!!!!!!」
って叫んで騒いでいたわよねえ。
頭が故障したのかしらって思ったから、医者に連れって行って検査してもらったわ。
何も異常はなかったけど。
ヒロって本当に『針小棒大』っていう四字熟語が似合うわよね。
っていうかヒロのために作られたんじゃないのかなって思えるぐらいピッタリ。
ちょっといや、かなりシラっとした気分で見ていたら
「何かあったの?」
そう、ルビーは話しかけてあげた。
ルビーはとっても優しく、情熱的なお嬢様。
で、偽名は尾崎あかね。
東山小の6年B組、女子力はかなり高め。
髪の毛は赤く、ポニーテールにしている。
男子にもかなり人気があるの。
魔法界に住んでいたころは、炎の国にいたから火の魔法が得意。
ちなみに、私は時空を操ったり、人の夢を見れるの。
あんまり興味がないけど。
で、髪の毛は紺色でおろしている。
「何にもないだろ…。」
今、ぼつりとつぶやいたのはジュン。
偽名は氷川れん。
東山小6年C組。
学年一きっての秀才で、冷静でクール。
それに女子に超・モテモテ。
私たちの探偵事務所の中では欠かせない頭脳的存在なの。
ジュンは氷の国からきたから、氷系の魔法が得意。
髪の毛は銀髪で短め。
「いや~、それがあるんがよなあ。」
ヒロが再び叫んだ。
あ、ヒロの紹介、忘れていたわね。
ヒロの偽名は有馬竜也。
金髪で長さは短め。
どこから来たかは分からないけど、お天気魔法が得意!
なんだけどっ、情熱的でパワフルでもあるから、火の魔法も得意らしいわ。
以上、ユメの脳内解説でした。
....って、ふざけている場合かあっ!
頭を冷やし終わった後、ちょっと気になって時計を見てみたら...
A.M. 5:48...いくら何でもこんなに早く起きなくてもいいのに(怒りMAX状態突入)
「それより、話しを聞いてあげよう。」
そういい、優しく微笑んだのはソウマ。
ソウマは少し変わり気味の美少年だ。
植物系の魔法を得意とする、森林の国(別名:自然の国)の者。
偽名は緑川正幸で、私と同じA組。
水色がかった白い髪の毛で少し寝癖がついている。
「実は、依頼がもうすぐくるんだ。わが探偵事務所に~!!!!」
はあ、ヒロは生まれつき予言らしきことができるのよねえ。
いっつもざっくりしているけど。
「じゃあ、依頼がくるまで勉強しない?だって、今度、入塾テストを皆受けるんでしょ?」
今言ったのはミズキ。
偽名は津軽あおで、ジュンと同じC組に通っている。
水の魔法が得意で、水の国から来たんだ。
髪は水色で、三つ編みをしている。
性格は、ルビーみたいに優しいけど、かなりの天然で鈍い。
でも、運動神経はかなりいいのよ。
これで、魔法探偵団の皆の紹介は終わりかな...?
あっ、あともう一人、この家に住んでいるのよ。
それは私のお兄ちゃんで、かなり年が離れている。(とはいえ、たったの11歳違いだけど)
まあ、紹介は後にするからよしとして...
実は私たちが人間界に来たのは、魔女学校で呼び出され、担任のルナ先生に言われたからなんだ。
わけを聞きたかったけど先生は決して口を割らなかった。
だから、詳しい事情は全く分からない。
でも、私たちが人間界を楽しめているからいいのかなって思っているので、気にしないようにしている。
むしろ、人間界のほうが技術が進んでいるし、毎日が刺激的で魔法界よりいい場所だって感じている。
きっと、他の皆もそうだろう。
人間界にあと何日いられるか分からないから、思う存分に楽しみたい。
遊びたい。
だ・か・ら、私たちは探偵チームを組むことになったんだ。
最近、依頼は1、2件しかこなかったら、さびしかったけど、でももうすぐ、新しい依頼が来るんだよね?
いつもはヒロの言うことは信じないけど、今回だけは信じることにするわ。
今まで、不思議なくらい全部当たっているし。
わーい、楽しみだっ!
私は心の中でこっそりと笑った。
マジカル☆魔法少年少女探偵団!! 赤羽花美 @haruka0823
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